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アロマテラピーは、精油の成分を体内に取り込み、自然治癒力を高めて心身の状態を整える自然療法です。
ここでは、植物から抽出した有効成分の特徴を踏まえて、美容に役立つ精油とその使い方を相介します。



●アロマテラピーの方法

精油の成分を体内に取り入れる方法には、香りをかぐ芳香浴、皮膚から吸収するアロマバスやマッサージ、温湿布やフエイシャルスチームなどがあります。このなかで、美容に有効なアロマテラピーの方法を見ていきましょう。


■アロマバス
*全身浴
アロマバスは、その名のとおりアロマのお風呂。お湯をはった湯船の中に精油を数滴たらしてよくかき混ぜます。アロマのお風呂にゆったりと浸かれば、精油の成分が肌に潤いを与えるのはもちろん、皮膚から体内に入り、全身に作用します。また、香りをかぐ芳香浴の効果もあるので、心身ともにリラックスできます。アロマバスで1日の疲れがとれれば、お肌の状態も良くなること請け合いです。

*半身浴
冷え症の人には、体をゆっくり温める半身浴がおすすめです。精油を入れたお湯の温度を38℃前後の低めにして、ちょうど心臓の下までお湯に漬かるようにします。この状態で30分くらい本でも読ふながら入浴すれば、アロマが全身に浸透して、新陳代謝が活発になり、美容効果もアップするでしょう。

*部分浴
部分浴には足浴、手浴、肘浴、座浴などがありますが、美容効果といえば、まず足浴と手浴でしょう。
足浴は、血行を良くし、むくみをとるのに最適です。洗面器に40〜42℃程度のお湯をはり、精油を3〜4滴たらしてかき混ぜます。15分くらい足首まで浸けますが、お湯が冷めたら途中で温度を調節しましょう。
手浴は、手あれを改善するだけでなく、指の疲れや肩こりの解消にも効くといわれます。40℃前後のお湯をはった洗面器に精油を2〜3滴加えてかき混ぜたら、手首まで浸けて10分くらい待ちましょう。

■フェイシャルスチーム
スチーム(蒸気)の保湿効果を利用したフェイシャルケア。スチームを顔にあてることでしっとりとした肌を手に入れることができます。
洗面器に熱湯を入れ、精油を2〜3滴加えます。手をかぎしてみてやけどしないくらいの熱さになったら、顔を洗面器の上20〜30センチメートルのところにもっていき、目を閉じて1〜2分待ちます。このとき頭からバスタオルをかぶるとスチームが逃げないので効果的です。

■温湿布
アロマの温湿布は、目の疲れや肩こり、足のむくみの解消に効果を発揮します。
やけどしない程度の熱湯を洗面器に入れて、精油を1〜2滴たらし、かき混ぜます。タオルを浸けて絞ったら該当部位にあてます。このときタオルをラップで覆えば温度を保つことができるので便利です。

■マッサージ
精油とキャリアオイルをブレンドしてマッサージオイルをつくります。精油を直接肌につけるのは禁物なので注意しましょう。ボディケアに使われる最も一般的なキャリアオイルは、スイートアーモンド。ホホバも使いやすいでしょう。もちろん、市販のマッサージオイルでもOKです。
アロマのマッサージは、オイルを手のひらにとってなじませてから、もんだり、押したり、さすったりすることで、精油やキャリアオイルの有効成分が肌から漫透して全身に行き渡ります。マッサージを行うのは、お風呂あがりが一番。足浴や手浴、温湿布をしたあとも効果的です。


●アロマテラピーの注意点
精油にはさまざまな種類があり、それぞれに効能も違います。そして、精油の種類だけでなく、使う人の肌質や使い方によってキャリアオイルで希釈したほうが良いものがあります。また、体調や体質によって避けたほうが良い精油もあります。
赤ちゃんには精油は使えませんし、幼児にも控えたほうが良い種類があるので、小さなお子さんがいる家庭は要注意です。妊娠中や生理中の人、持病がある人、敏感肌の人なども避けるべき種類があるので、気をつけなければいけません。
特にアロマ初心者やあまり詳しくない人は、購入店のスタッフなどに助言を仰ぎまし上う。


●ボディケアに役立つ効能別精油例
*シワやたるみの予防・・・サンダルウッド、ジャスミン・アブソリユート、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス
*ニキビや吹き出物のお手入れ・・・オレンジ・スイート、サイプレス、ベチバー
*肌あれの改善・・・バチユリ、プチグレイン
*アレルギー症状の緩和・・・カモミール・ローマン、ヤロウ
*手足の冷え防止・・・スイート・マージョラム、ブラックペッパー
*むくみの解消・・・パイン、フェンネル、マンダリン




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