受診機会が多いことを考えると、小児科は、近所で探すのがベストです。たとえ評判がよくても、車で1時間もかかるような遠い病院に行くのは考えもの。移動や待合室で待つ時間が長いと、具合の悪い子どもにとって、大きな負担になるからです。
まずは地域にどんな小児科があるか調べ、次のようなポイントで選んでみましょう。近所のお母さんたちの口コミを参考にしたうえで、実際に受珍して、自分で判断することが大切です。
1)丁寧な診察・説明をしてくれるか?
診察の基本は、問診、触参、聴珍、視診です。つまり、親に様子を聞く、お腹を触る、聴珍器を当てる、のどや目の状態を確認するなど、丁寧に症状を診てくれるかがひとつの基準になります。親が説明をしているのをさえぎって「あ、風邪だね」と診察を切り上げてしまう医師や、どうも診察が簡単すぎると疑問を感じてしまうような場合はおすすめできません。
また、親の話にしっかり耳を傾けてくれると同時に、症状や薬についてきちんと説明してくれるかどうかも重要なポイントです。子どもが小さい場合、医師とコミュニケーションをとるのは親になりますから、「自分(親)と相性が合うか」も大事になってくるでしょう。
2)夜間の相談態勢があるか?
夜間診療を行う病院は少なくなっていますが、夜間の連絡先を診察券に明示するなど、いつでも電話で相談にのる態勢をとっている病院もあります。子どもは夜、急に具合が悪くなることも多いので、そんなときに、診察を受けるべきか、様子を見るべきか電話で相談にのってくれる小児科ならば安心です。
3)総合病院と開業医どっちに行く?
特に持病などのない子どもであれば、かかりつけの病院は、まず地域の開業医で探してみるのが良いでしょう。現在は、大きい病院と連携している開業医が多いので、「まずは近所の開業医で。必要があれば総合病院を紹介してもらう」ことをおすすめします。
また、アトビーの場合、小児科かアレルギー科で悩むケースもあります。治療方針や考え方は医師によってさまざまなので、どちらの科にするかではなく、「その医師の考え方に納得できるか」を基準にしてみましょう。このほか、「感染する病気とそのほかの症状とで別の待合所があるか」「子どもと相性が合うか」なども、選ぶ際の参考にしましょう。
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