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子どもの成長に、病気やケガはつきものです。そんなとき信頼できる小児科医がいれば、親の不安もやわらぐはず。
そこで、安心してわが子を診てもらうための上手な小児科医の選び方をレクチヤーしましょう。



●「小児科専門医」が最低基準

突然の発熱や湿疹、あるいは予防接種と、病院のお世話になる機会が多いのが乳幼児期です。子どもの病歴や体質を知り、最適な医療を施してもらうためにも、ぜひ「かかりつけ医」を見つけましょう。
子どものかかりつけ医に最適なのは「小児科医」です。子ども医療のトレーニングを積んだ専門医ですから、その「小児科専門の医師がいるかどうか」が、病院選びの最初のポイントになります。



●「小児科専門医」はどこのいる?

小児科専門医は、総合病院の「小児科」または「小児科内科」や、「○○小児科医院」「△△子どもクリニック」といった、地域の開業医にいます。ただし、地域の開業医の場合、「内科・小児科」など、他の科と併せて小児科の看板を出しているところもあり、内科専門の先生が小児科も珍ているというケースも。最初に「小児科」と掲げている場合が小児科の専門医であることが多いようですが、事前に電話で確認したり、近所の人に聞いてみるのが良いでしょう。



●できれば近所で見つけたい

受診機会が多いことを考えると、小児科は、近所で探すのがベストです。たとえ評判がよくても、車で1時間もかかるような遠い病院に行くのは考えもの。移動や待合室で待つ時間が長いと、具合の悪い子どもにとって、大きな負担になるからです。
まずは地域にどんな小児科があるか調べ、次のようなポイントで選んでみましょう。近所のお母さんたちの口コミを参考にしたうえで、実際に受珍して、自分で判断することが大切です。

1)丁寧な診察・説明をしてくれるか?
診察の基本は、問診、触参、聴珍、視診です。つまり、親に様子を聞く、お腹を触る、聴珍器を当てる、のどや目の状態を確認するなど、丁寧に症状を診てくれるかがひとつの基準になります。親が説明をしているのをさえぎって「あ、風邪だね」と診察を切り上げてしまう医師や、どうも診察が簡単すぎると疑問を感じてしまうような場合はおすすめできません。
また、親の話にしっかり耳を傾けてくれると同時に、症状や薬についてきちんと説明してくれるかどうかも重要なポイントです。子どもが小さい場合、医師とコミュニケーションをとるのは親になりますから、「自分(親)と相性が合うか」も大事になってくるでしょう。

2)夜間の相談態勢があるか?
夜間診療を行う病院は少なくなっていますが、夜間の連絡先を診察券に明示するなど、いつでも電話で相談にのる態勢をとっている病院もあります。子どもは夜、急に具合が悪くなることも多いので、そんなときに、診察を受けるべきか、様子を見るべきか電話で相談にのってくれる小児科ならば安心です。

3)総合病院と開業医どっちに行く?
特に持病などのない子どもであれば、かかりつけの病院は、まず地域の開業医で探してみるのが良いでしょう。現在は、大きい病院と連携している開業医が多いので、「まずは近所の開業医で。必要があれば総合病院を紹介してもらう」ことをおすすめします。
また、アトビーの場合、小児科かアレルギー科で悩むケースもあります。治療方針や考え方は医師によってさまざまなので、どちらの科にするかではなく、「その医師の考え方に納得できるか」を基準にしてみましょう。このほか、「感染する病気とそのほかの症状とで別の待合所があるか」「子どもと相性が合うか」なども、選ぶ際の参考にしましょう。



・総合病院と開業医の特徴
総合病院は検査設備が整い、開業医では診るのが難しいような病気に対応できる一方、待ち時間が長いところもあります。また、開業医が風邪やアレルギー、小さなケガなど、子どもに起こり得る病気やケガに幅広く対応してくれるのに対し、総合病院では、湿疹は皮膚科、切り傷は外科というように、違う科をすすめられることも多いようです。

・夜中に発熱・・・緊急事態に備えておこう
夜中や休日など診察時間外に子どもの具合が悪くなる場合に備え、緊急時の相談先を調べて、目につくところにメモしておきましょう。地域ごとに、24時間態勢で対処の仕方や緊急病院の案内をしてくれる連絡先があります。かかりつけ医が診療時間外でも受け付けてくれる病院なら、その電話番号も忘れずに。




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