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最近、「頭髪が薄い」「脱毛が増えた」といった悩みを抱える女性が増えています。
女性の脱毛は男性とは違うメカニズムで起こることも多く、対処法を間違うと悪化することも。女性特有の脱毛の特徴と正しい育毛法を紹介します。



●女性特有の脱毛には専用の育毛剤を!

このほか、女性の脱毛は育毛剤の使用で改善しやすいともいわれています。市販の育毛剤にはさまぎまな種類がありますが、女性特有のびまん性脱毛症には毛細血管を拡張するタイプ、毛根に栄養を与えるタイプが使用されます。男性用が皮脂を清浄する効果の高いものが多いのに比べ、女性用は保湿成分が高めになっていることが多いようです。
しかし、女性でも男性型脱毛症になる方もいます。まず大事なのは、自分の脱毛の原因や髪質、頭皮の状態をよく知ること。病気が隠れていることもあるので、不安な場合は医師の診断を仰ぎましょう。



●脱毛予防は心身ともバランスのとれた生活から

脱毛の原因が、加齢や生活バランス、ヘアケアのやり方などにあるとすれば、遠回りに見えてもこういった生活習慣から改善するのが脱毛予防の近道です。まず加齢に関しては、頭皮の若返りを図ることが考えられます。念入りにマッサージをするなど顔の肌と同じように丁寧に扱い、頭皮を傷めるパーマやヘアダイは回数を減らしたほうが無難でしょう。
また、海藻類をたくさん摂ると頭髪に良いといわれていますが、それより栄養バランスの良い食生活を送るほうが大切。睡眠をよくとり、上手にストレスを発散して、心身ともに健康な生活を心がけたいものです。



●間違った手当てが脱毛を悪化させることも!

女性特有の脱毛の原因ですが、これには男性ホルモンの影響はなく、むしろ女性ホルモンが、加齢や食生活の偏り、過度のダイエット、精神的ストレスなどでバランスを崩し、さらに間違ったヘアケアなども加わって、毛根の成長に影響を及ぼすからだと考えられています。
したがって、脱毛を防ごうと男性用の育毛剤に頼っても、すべての人に効果があるとは限りません。また、近頃は育毛サロンなどで皮脂を除去する手当てを受ける人も増えていますが、もともと皮脂の分泌が少ない女性の場合、除去することでかえって悪化する可能性もあります。

●育毛を妨げるNG集
・脱毛が恐くてシャンプーはときどき
・日に2回以上シャンプーする
・ドライヤーの熱風を地肌に当てる
・パーマとヘアカラーを同時にする
・常にゴムなどで髪を強く引っ張る
・白髪を見ると抜いてしまう
・ダイエットで急激に痩せる
・好き嫌いが多くて偏食ぎみ
・睡眠不足
・運動不足
・小さなことでくよくよ悩む
・タバコがやめられない
・育毛サロンに任せっきり
・育毛剤に頼りっきり



●頭髪全体が薄くなる女性特有の脱毛症

頭髪の脱毛は、男性の場合、一般的に前頭部から目立ってきますが、これは男性ホルモンの影響です。女性の場合は、女性ホルモンが男性ホルモンの働きを抑えるため、こうした症状はまずありません。
しかし女性には、出産後に起きる「分娩型脱毛症」や、中高年に多い「ぴまん性脱毛症」などが多く、頭髪全体が薄くなっていく傾向があります。このうち、分娩型脱毛症は産後半年ほどで治まることがほとんどですが、ぴまん性脱毛症は自然に治まることは期待できず、なんらかの手当てが必要となってきます。

●脱毛症を引き起こすその他の原因
・甲状腺機能低下症
・糖尿病
・肝硬変
・アトピー性皮膚炎
・重度の貧血
・真菌感染症
・高熱を伴う病気
・大きな手術
・抗がん剤
・インターフェロン
・血圧の薬
・経口避妊薬
など




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