歯周病は、歯の表面に付着する「プラーク」が増殖することによって起こる歯の周りの病気です。プラークは生きた細菌の塊で、歯に付いているネバネバした粘着状の白や黄白色の沈着物のこと。歯垢(しこう)とも呼ばれます。単なる食べカスとは違うので、口をゆすぐ程度では取り除くことはできません。
プラークが増殖すると、歯肉が炎症を起こして腫れたり出血したりします。歯周病の症状は、水がしみる、歯肉がプヨプヨになる、歯ぐきから膿が出て口臭がひどくなるというふうに進行し、最後には歯が抜けてしまいます。
しかし、歯周病の初期段階は目立った自覚症状がないため、日頃からよく観察していないと、つい見落とすことに。症状が出てから慌てないためには予防と早期発見が大切です。
●歯周病セルフチェック
次の項目をチェックしてみましょう。ひとつでも当てはまる人は、程度の差はあれ、歯周病を疑ってみる必要あり。チェックの数が多いほど歯周病の確率は高くなります。すぐに検査を受けましょう。
□歯を磨いたときに出血する。
□口臭が気になる。
□歯肉が腫れている。
□朝起きたとき口の中がネバネバする。
□冷たいものや熱いものが歯にしみる。
□歯と歯の間に隙間が空き、よく食べ物が詰まる。
□歯ぐきが下がってきた気がする。
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