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もともと備わっている免疫力こそ最強の防衛システム



ワクチンは万能ではない。免疫力を強化する体づくりを

私たちの体は、常に外界からのさまざまな刺激、侵入しようとするウイルスや細菌、体内で発生する有害物質などとの攻防戦を繰り広げている。この攻防戦に勝つ力が「免疫力」だ。
空中に浮遊する大量のインフルエンザウイルスにさらされても、十分な体力と免疫力があれば、体はウイルスの侵入を阻止し、罹患しないですむ。もし罹患しても、一週間程度で自然に治るものだ。
ところが、免疫力が低下していると、容易にウイルスの侵入を許し、罹患してからも自然治癒力がうまく働かずに重症化する。
インフルエンザヘの免疫をつけるためにはワクチンの接種が奨められるが、インフルエンザワクチンは、その年に流行しそうなウイルスの型を予測してその種類が決定されるもの。感染・重症化予防の効果は70%程度と言われており、予測がはずれたり、ウイルスが突然変異すると十分な効果が発揮できない。
インフルエンザを予防するには、ワクチンに頼る前に、まず体力をつけ、もともと体に備わっている免疫力を強化することが大切だ。



インフルエンザを寄せつけないアンチエイジングな生活の基本

体力や免疫力は、誰でも加齢とともに低下する。今日、アンチエイジング(抗加齢)医学が注目されているが、これは、人が老いていくという自然の摂理に抗うものではなく、老化による生理機能の低下を遅らせ、QOL(生活の質)を高めて健康長寿をめざすものである。
免疫力の強化もその柱の1つとされるが、かと言って特別なことが求められるわけではない。バランスの良い食事、適度な運動、十分な休養を中心に生活習慣を改善することが基本となる。
現在では、アンチエイジングにかかわる種々のホルモン療法やサプリメント療法の効果が広く認められているところだが、これらのサポートはこの基本の上に立って初めて有用となる。
インフルエンザのシーズン到来を機に、一度、自分の生活全般をチェックしてみてはいかがだろうか。



日本医療企画「ホスピタウン」より



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