同じ薬でも、病院でもらう場合と院外の薬局でもらう場合とでは値段が違うことをご存知だろうか?また、院外の薬局によっても、微妙に値段が違ってくることがある。それはなぜだろうか?医療用医薬品自体の値段は、基本的にはどこの薬局へ行っても一緒。それなのに購入費用が違ってくるのは、別の料金で差が生じるからだ。
病院で薬を処方することを院内処方、院外薬局で処方することを院外処方と言う。このうち院外処方の場合、病院は「院外処方せん料」を患者から徴収することができる。
一方、調剤薬局(院外薬局)では、「調剤基本料」や「薬剤服用歴管理指導料」を患者に請求することが可能とされている。こうした事情から、結果的には院外処方のほうが、自己負担額が多少増えるのである。
さらに、患者に服薬に関しての特別な説明や指導を行う場合には「特別指導料」が別途加算される。こうした理由で院内処方と院外処方、さらに院外の薬局によっても値段が違ってくるわけだ。
複数の医療機関を受診していて院外の薬局で薬を処方をされている場合は、重複して処方される薬などのチェックも必要となる。この問題を解決するには、「かかりつけ薬局」を見つけることが大切。同じ薬局にかかっていれば情報が一元管理され、同じような効能の薬が重複していないかチェックすることも可能だ。また、「お薬手帳」なども有効に利用すべき。自分の服薬歴などが一目でわかるため、薬の管理もしやすいはずだ。
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