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肌の回復力が落ちるシニア層はより注意が必要

シミはある日突然浮き出てくる・・・
紫外線によって起こる体のトラブルは主に6つ。
なかでも代表的なのは、「肌の老化を促進し、シミ、シワをつくり出す」というもの。
皮膚は紫外線に当たると、防御反応でメラニンという色素細胞をつくり出す。通常、つくられたメラニンは代謝され、はがれ落ちていく。しかし、一度に大量の紫外線を浴びると、過剰にメラニンが生成され、代謝されずに肌に沈着し、シミがつくり出されていく。その時すぐにはシミが生じなかったとしても、20代の頃に日焼けして肌に沈着した色素が30代を過ぎてから、ある日突然シミとなって浮き出てくることがある。
また、シワは紫外線が肌の弾力を支えているコラーゲンなどの線維を変性させるために発生するが、これはひそかに進行するためわかりにくい。日焼けした直後、肌にトラブルがなかったからといって油断するのは禁物だ。
シミもシワも、肌の回復力が落ちやすい中高年層は特に注意が必要。若い頃は「ひと夏過ぎると元通りの肌に回復していた」という人でも、年を重ねるとともに回復力が下がり、肌が1度ダメージを受けると元に戻りにくくなる。ある日突然、顔にシミやシワが浮き出て呆然・・・ということのないように、日頃から注意したい。

全身の免疫力がダウンする。
紫外線は皮膚だけでなく、全身の免疫機能にも影響する。
皮膚の表皮には、ランゲルハンス細胞という免疫機能を司る細胞がある。これは、ウイルスや細菌、アレルギー物質などに反応し、その情報をリンパ球に伝える役割を持つが、紫外線によってダメージを受けると機能しなくなり、免疫力が低下する。そのため、かぜをひきやすくなったり、ヘルペス(口元や性器に水痘ができる病気)ができやすくなる。
さらに紫外線は、皮膚に活性酸素も発生させる。活性酸素は、細胞を酸化させることで正常な働きを失わせ、老化を引き起こす。体内には活性酸素を退治するための独自の「酸化防止システム」が存在しているが、40歳を過ぎると、だんだんシステム自体が老朽化し、大量の活性酸素が発生した場合、対応できなくなる。40歳以降の人は紫外線を大量に浴びないように特に注意しよう。

オゾン層の破壊で、リスクが拡大。
紫外線は、白内障や皮膚がんなどの重大な病気を引き起こす原因になることもある。
眼のレンズの役割を果たしている水晶体が濁り、視力が低下する白内障の発症要因の一つが紫外線だ。長い年月をかけて水晶体に紫外線が当たると、主成分であるたんばく質の変性が進み、弾力性や透明性が低下して濁り、白内障が引き起こされる。これは、加齢とともに進行するものなので、若いうちからサングラスなどを着用して紫外線から眼を保護することが大切になる。
一方、皮膚がんは、欧米の白色人種に多く発症する半面、黄色人種である日本人の発生率は低いと言われてきた。しかし、オゾン層の破壊などにより、地上に到達する紫外線量は増加している。決して対岸の火事とは言えないわけだ。日焼けによりシミと思っていたものが急に大きくなったり、盛り上がって形がいびつになった際には、迷わず皮膚科を受参して、検査を受けよう。







日本医療企画「ホスピタウン」より



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