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■水ぼうそう

水痘帯状疱疹ウイルスの感染により起きる病気。
水ぼうそうの症状が治った後も、ウイルスは10〜20日間程度潜伏し、抵抗力が抵下した時に再び活動を開始する。特徴的な症状は水泡化する発疹。発疹が出る1〜2日前に発熱し、発熱と同時に全身の倦怠感や食欲低下、頭痛、腹痛などが見られる。発疹以外の発熱などの症状は、通常2〜4日以内に治まり、発疹はかゆみを伴う水疱になるが、乾いたリ破れたりして、自然に治る。基本的には、内服薬などによる抗ウイルス療法や発疹への塗り薬などによる治療などを行う。



■インフルエンザ

インフルエンザウイルスの感染による病気。
のどの痛みや鼻汁、くしゃみ、咳、頭痛、寒気、発熱が見られる。このようなかぜに似た症状のほかに、筋肉痛や関節痛、腹痛、下痢など多様な症状が出て、発熱は5日間くらい続く。合併症には、脳炎や脳症があり、死亡や後遺症を残す可能性もある。治療は、薬剤による抗ウイルス療法が基本となる。しばらくは安静を保ち、水分摂取を心がけることが大切だ。最大の予防策は、予防接種。受けていれば仮にインフルエンザにかかってしまっても症状を軽くできる。



■気管支炎

多くは、かせ症候群に続いて発症する。
乳児や低年齢の幼児では、気管支炎の時に気道内の分泌物が増えると、呼吸のたびにヒューヒュー・ゼイゼイという音(喘鳴)がする。主な症状は咳で、最初は乾いたものだが、次第に強くなリ痰の絡んだ湿った咳に変わる。発熱を伴うこともあり、夜間の咳のために睡眠不足になったり、せき込んで吐いてしまうことも。咳や発熱のみで全身状態が良い場合は、鎮咳剤などの薬物療法で外来治療を行う。呼吸困難などがあり、全身状態が悪い場合は入院治療が必要。



■鉄欠乏性貧血

鉄分の不足によって生じる子どもにもっとも多い貧血。
主な症状は、発育不良。動悸・息切れやめまい、頭痛なども伴う。また、重症になると痛みを伴う口角炎や舌炎、食道粘膜の萎縮による嚥下障害などが起きる。その原因を明らかにして治療し、欠乏している鉄分を補うことが重要。十分な鉄分を食事から摂取することは難しいので、ほとんどの場合、鉄剤の投与が必要となる。その後、普段の生活で鉄分を摂取するための食事療法が始まる。



■アトピー性皮膚炎

慢性的に湿疹を緩り返す皮膚病。
カサカサと乾燥した皮膚に特徴がある。幼少時期には、初期症状として顔面や頭部などにジュクジュクとした湿疹が生じ、その後、肘や膝の裏にカサカサとした湿疹が出る。かゆみも強く、引っ掻き傷をつくりやすくなる。喘息やアレルギー性鼻炎、皮膚のバリア機能低下による水いぼの発生など、さまざまな合併症が生じることも。基本的な治療法は、副腎皮質ステロイドの外用など、薬物療法が中心。肌を清潔に保つことが予防になる。



■手足口病

手のひらや足の裏、口腔内に特有の水泡性の発疹ができる夏かぜの一種。
原因は、唾液などに含まれるウイルスや、便に混ざったウイルスからの感染。原因ウイルスが数種類あるため、繰り返しかかることもある。回復後も2〜4週間は、便からウイルスが排出され、感染源となる。もっともかかりやすい年齢は1〜5歳で、年齢が高くなるほど、症状は軽くなる。主な症状は、水泡性の発疹。口腔内の発疹で食べ物が食べられなくなり、脱水症になることもある。特効薬や、予防ワクチンもないため、対症療法が中心となる。



日本医療企画「ホスピタウン」より



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