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■腎尿管結石

尿の通り道の尿道尿管に石ができる状態で、典型的な症状は突発する激痛。
痛みの場所と実際に石がある場所にはあまり関係がないため、痛いところを押されても痛みは増強しない。また、痛みが強すぎてどこが痛いかわからないほどの激痛に見舞われることもある。尿路の結石が尿の流れを突然止めることで激痛が起きる。尿路にできた結石のうち8割は、小さいうちに尿路を通って自然に体外に排出される。自然排出できなかった場合には、衝撃波で腎結石を破砕する装置(結石破砕装置)で結石を砕いて小さくする。



■ストレス潰瘍

十二指腸潰瘍を含む胃潰瘍のなかでも、ストレスの影響が強いもの。
食べ物を消化する胃液(攻撃因子)と胃液から胃粘膜を守る働き(防御因子)のバランスが崩れることが、原因と考えられている。なかなか治リにくく、多発性で再発しやすいというやっかいな特徴をもつ。具体的な症状は、上腹部痛や吐き気、胸やけ、食欲不振など。また、不眠や肩こり、頭痛などを伴うことも。内科的治療としては、攻撃因子を抑え、防御因子を強める薬を服用する。



■睡眠時無呼吸症候群

睡眠時に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上、あるいは、一晩7時間の睡眠で30回以上の無呼吸状態が生じる疾患。
脳波上の覚醒反応が起き、深い睡眠が得られない。また、血液中の酸素不足や炭酸ガスの排出不全が反復され、内蔵に悪影響を及ぼす。肥満予防やアルコール制限などの自己管理と、マスクやマウスピースを装着する対症療法、いびきを改善する手術療法などが主な治療法。



■高脂血症

血中の脂質であるコレステロールと中性脂肪の一方、もしくは両方が正常範囲を超えて増加する状態。
基礎疾患がある続発性高脂血症が約40%を占める。一方、基礎疾患がないものを原発性高脂血症と言う。高コレステロール血症や狭心症、心筋梗塞などを誘引するので注意が必要。主な治療方法は、食事療法と運動療法の2種類。食事療法では、適正なカロリーを摂るために、コレステロールや糖質、アルコールの摂取が制限される。最低2〜3ヵ月間、食事療法と運動療法を行い、効果が見られなければ薬物療法に移行する必要がある。



■気胸

胸腔内に空気がたまリ肺が瀕死の状態になる病気。
長身でやせ型の男性に多く見られ、急に起こる胸痛と呼吸困難が特徴的な症状だ。肺の虚脱度が25%以下で進行性でない場合は、安静にしていれば、ほかの治療は必要としない。50%以上の時や慢性肺疾患などの基礎疾患がある場合は、チューブを胸腔内に入れる脱気療法を行う。また、20〜30歳代で再発を繰り返したり、長期間気胸が続く場合は、胸腔鏡下手術が必要となる。再発率は、内科的治療だと50%以上となるが、手術などの外科的治療の場合、数%以内となる。



■不整脈

脈が乱れる病気。
仮に不整脈と診断された場合でも、そのまま放置しておいても良いものから、すぐに治療を開始する必要があるものまで、極めて多様。もっともよく見られる症状は動悸で、”ドキドキ”する、脈が跳ぶ、胸が強く脈打つ、といった感じなど。同時に胸部の圧迫感や違和感、胸痛などを伴う場合もある。治療法には、薬物治療と非薬物治療がある。薬物治療では、抗不整脈剤を使用するほか、非薬物治療では、電気ショックによる不整脈停止などを行う。



日本医療企画「ホスピタウン」より



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