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■運動不足から生活習慣病に

現代社会では、日常生活の中で歩くことが少なくなり、総体的に運動量が減ってきている傾向にあります。
それにつれ、肥満や糖尿病などの生活習慣病が急増しています。また、摂取したエネルギーを消費しないと、過剰なエネルギーがたまって代謝がうまくいかなくなります。
ふだんから積極的に運動している人としていない人とでは、格段の差が出てきます。健康維持のためには、やはり適度な運動が必要です。生活習慣病の予防効果は、身体活動量に比例して上昇するものなのです。
適度な運動は、心臓、肺、骨格筋、さらには神経、血管、血液、ホルモン、酵素など、からだのあらゆる組織や器官に刺激を与え、これらの機能を維持、向上させます。また、生活習慣病の罹患率や死亡率が低いことも明らかです。高齢者の場合も散歩などの日常生活の中での身体活動が、寝たきりやぼけの防止につながります。さらにストレス解消、肥満解消、老化防止にも効用があります。



■1日1万歩をめざして歩いてみよう

運動を開始すると最初の10分間くらいは糖質がエネルギーになり、その後で脂肪がエネルギー源として使われるようになります。
そのため、運動によって余分な脂肪を燃やすには、10分以上続けられるウォーキングなどの無理のない運動を長く行うことが最適です。早歩きにすればジョギングと同じくらいの心拍数になり、同じ効果が得られます。
健康を維持・増進するための運動としては、1日1万歩をめざして歩くのが理想的です。適度な運動量は、息切れせずに汗ばむ程度で、会話ができるくらいのペースがベストです。
また、週に最低2回、15分以上継続できて、酸素を取り入れながら運動する水泳や、サイクリング、山歩きなどの有酸素運動もおすすめです。



■生活のあらゆる場で運動を

習慣的に運動を続けていると、からだを動かす能力だけでなく、病気に対する抵抗力が生まれ、生活習慣病の予防にもつながります。
運動をするからと大げさに考えず、朝起きてから夜寝るまで、生活のあらゆる場で無理なく取り入れるようにするとよいでしょう。
通勤や買い物の途上、いつもより少し早足を心がけたり、電車などを待つ間にも、かかとの上げ下げをしてみます。家事も一生懸命やれば十分な運動量になります。

 





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