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■頭痛、めまい、耳鳴り、肩こりがしたら・・・

血圧は一般的に冬は高く、夏は低めです。寒さの厳しい時期は、室内の温度と室外の温度差に気をつけましょう。血圧の高い人は、暖房の部屋から急に寒い場所に出たり、夜中のトイレは要注意です。上着を羽織ったり、トイレにも暖房を入れるなどの工夫が必要です。入浴は熱い湯、長湯は禁物です。また、浴室や脱衣所を温めてできるだけ寒暖差をなくすようにしましょう。
高血圧の症状としては、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こりなどがあらわれますが、ほとんど症状のない場合もあります。高血圧の状態が続くと、動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こします。
脳卒中には脳血管が切れて出血する脳出血と、血管が血のかたまりでふさがって、血液が流れなくなる脳梗塞があります。脳血管の出血原因は高血圧症が大部分です。


◆高血圧の診断基準◆

WHO(世界保健機関)は、1999年に新しい血圧の基準を設けています。脳卒中や心疾患などの発生をさらに低く抑えるために、これまで以上に厳しい血圧コントロールが必要となったからです。



■血圧を上げる原因は何?

塩分や脂肪、糖分をひかえた食生活習慣を身につけることは特に大切ですが、果物や野菜に含まれているカリウムには塩分を中和させる効果があり、いわしなどの青魚には動脈硬化を予防する脂肪が多く含まれています。食べ過ぎ、偏食に気をつけ、栄養のバランスが良い食事を心がけましょう。アルコールはエネルギーが高いので特に注意が必要です。



■国民の3割以上が高血圧

国民栄養調査では成人男性5人に1人、女性7人に1人は高血圧、70歳以上では男女ともに30%以上が高血圧という結果が出ています。血圧を上げる要因は、塩分摂取過剰、栄養素のアンバランス、肥満、ストレス、運動不足、過労、寒さ、喫煙、飲酒、不規則な生活など。
血圧低下対策としては、
(1)肥満予防
(2)減塩(1日10g以下)とカリウム摂取
(3)適性飲酒
(4)有酸素運動
の4つが挙げられます。



■血圧が高い人の運動療法

適度な運動をすると、運動中は血圧が上がりますが、運動を終えた後は運動前より血圧が下がる傾向があります。ウォーミングアップと整理運動をきちんと行い、話をしながらでも苦しくない程度の運動を1回15分以上行うと効果的です。すでに血圧が高い人は、無理な運動は逆効果になりますので医師と相談してから始めましょう。高血圧で薬を飲んでいる場合は、自分の判断で勝手に薬を止めたりせず、定期的に受診し、高血圧でない人も機会があれば進んで血圧を測るようにしたいものです。
血圧は常に一定のものではなく、朝起きたころから上がり始め、活動とともに上昇し、夜になって安静にすると下降し、熟睡したころでもっとも低くなります。好きな音楽などを聴いてリラックスするなど精神的安静も血圧を安定させます。





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