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■10人に1人が花粉症です

春先になると、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状に悩まされる人が年々増えています。花粉症は主としてスギの花粉を吸い込んだり、目についたりして、アレルギー反応を起こすアレルギー疾患ですが、現在では10人に1人がかかっているといわれています。花粉症かどうかの正しい診断は次のように行われます。


花粉症の診断
1.問診・・・アレルギーなのか単なるかぜなのか見当をつけます。
2.皮膚反応テスト・・・スギ花粉などの抗原のエキスの微量を皮内注射し、反応を調べます。
3.RAST法・・・血液中の抗体の種類や量を調べて抗原を特定します。
4.その他・・・鼻に抗原エキスを付着させて反応を見る誘発テスト、鼻水を調べる鼻汁検査などがあります。



■花粉症の薬と治療

花粉症を根本的に治療することは、今のところ、まだ難しいのですが、症状を抑えるための薬はさまざまなものが開発されてきています。
★抗ヒスタミン剤
肥満細胞から出るヒスタミンが血管や分泌腺に作用するのを阻止し、即効性があります
★アレルギー薬
肥満細胞からヒスタミンが出るのを防ぎます。新薬は抗ヒスタミン剤の効果と抗アレルギー薬の効果を持ち、即効性と効果に優れています。
★ステロイド剤
副作用があるため、症状がひどい場合、点鼻薬などで一時的に使用します。
★減感作療法
重症になると上記の対症療法では、症状を抑えられないこともあります。その場合は花粉のエキスを少しずつ体内に注入し、からだを花粉に慣らしていきます。この療法は2〜3年を要し、継続的に行わなければ効果がありません。根気が必
要なうえに、すべての人に有効とはいえないので、アレルギー専門医と相談
してから始める必要があります。



■花粉症を予防するには?

花粉症を予防するには薬を使用する予防法と、日常生活の中で行える予防法があります。
★予防薬の服用
花粉症のシーズン開始の2週間ぐらい前から、シーズン終了まで、毎日欠かさず抗アレルギー薬を飲みます。シーズン中も症状が出なくなり、症状が出ても軽くてすみます。医師の指示のもとに薬を服用しましょう。
★天候の注意
空気中に飛散する花粉の量は、天候や湿度に大きく左右され、晴れて湿度の低い日、特に雨上がりのからっと晴れた日は要注意です。
雨の日は花粉が地面に落ちて空気中に飛ぶ量は減りますが、晴れて湿度が下
がり、気温が上がってくると、地面に落ちていた花粉が大量に舞い上がり、空気中の花粉量が一気に増大します。花粉情報や天気予報に注意し、花粉が多いと予想される日はできるだけ外出をひかえたり、マスクを着用するなど吸い込まない工夫を心がけましょう。
★花粉を吸い込まない
花粉をできるだけ吸い込まないために次のような工夫をしましょう。
・花粉症用のマスクやサングラスなどをかけ、さらに髪の毛につかないように帽子をかぶる。
・室内にもちこまないよう、家に入る前に服や髪についた花粉をよく落とす。
・窓を閉めておく。
・部屋の掃除をこまめにする。
・室内清浄器を使用する。
・布団や洗濯物は室内で干す。
★ストレスをためない
ストレスは自律神経を乱して鼻の粘膜を過敏にし症状を悪化させます。ストレスを上手に解消し、また花粉症に対抗するために薄着や乾布摩擦で皮膚を鍛練したり、水泳などで体力をつけて体調を崩さないようにしましょう。
規則正しい生活を送り、体力を増強させることが予防につながります。





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