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■ストレスって老化のもと?

一般的にストレスとは、からだの外からくる、怒り、不安、悲しみ、または暑さ寒さなどを意味します。
ストレスがかかると、からだはそれに対する防衛本能により、常に安定した状態に保とうとしてホルモンを分泌していきます。ホルモンは内分泌腺でつくられ、からだの各部分に作用して、からだの働きや発達を調節しています。
そのため、適度なストレスはむしろ仕事の能率を高め、健康にも問題はありませんが、強すぎるとからだの老化を早めるだけでなく、緊張が高まり、イライラして、病気の引き金にもなります。
また、ストレスを受けると脳がそれを感知して神経伝達物質を分泌し、さらにホルモンを分泌させたり、自律神経にも影響を与えます。そのため動悸が激しくなったり、血圧が上がったり、食欲がなくなったりという症状があらわれます。
ストレスから引き起こされる病気には、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、心臓病、高血圧、糖尿病、円形脱毛症などがあり、これらはストレス病ともいわれています。



■ストレス度チェック 自己診断テスト

次の15項目のうち、いくつ当てはまるか数えてみましょう。

★寝つきが悪い
★やる気が出ない
★朝から頭が痛かったり、重かったりする
★妙にあせることがある
★むやみにあくびが出る
★ささいなことで腹が立つ
★気が散って集中できない
★根気が続かない
★何に対しても感動しない
★何ごとにも失敗するような気がする
★午前中より午後のほうが元気が出る
★上司が見ていると仕事ができない
★義務感や責任感ばかりが先行する
★寝起きが悪くなった
★ささいなことが気になる

以上のうち、5項目以上当てはまる人は、かなり精神的な疲労がたまっています。自分なりの方法でリラックスすることが必要です。



■自分に合うだストレス解消法を見つけましょう

ストレスをうまく解消するには、いろいろな対処策があります。次の項目の中から自分に合った解消法を選んで実行してみましょう。

★アロマテラピー、音楽療法などのリラクゼーションや、十分な休息と睡眠が効果的です。
★食事の前に、ぬるめのお湯にゆっくりつかり1日の疲れをとりましょう。
★ストレス病といわれるものは心の働きがからだに異常を与える病気ですので、旅行やレジャーを楽しむのも効果的です。
★笑いの効果も見逃せません。笑うことにより、ストレスやがん細胞を破壊するといわれているナチュラルキラー細胞の数が増えて心身に健康をもたらしてくれます。
★ストレス緩和に良いのは、レモンなどの柑橘類や酢などの酸味です。酸味が舌の味覚に触れると気分をリラックスさせ、緊張がほぐれます。
★適度のアルコールも、緊張した神経をときほぐし、やわらげる働きがあります。



◆心療内科とは?◆
心とからだの両面から心身症の治療にあたる診療科、それが心療内科です。その症状に応じた専門的治療だけでなく、根本的原因となっている心の精神安定剤・抗うつ剤投与など精神科の治療も行います。また、それに合わせてカウンセリング、交流分析、行動療法、自律訓練法なども行われます。内科医が心理療法と合わせて治療を行ったり、あるいは精神科医が専門科医と組んで治療にあたったりしますが、患者自身も受け身ではなく、自ら病気を治そうという姿勢が必要とされます。
ストレス社会といわれる現在、多くの病院に設置され始めています。ストレスが原因と思われるからだの不調を感じたら、早めに受診しましょう。



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