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■ベルトの穴がひとつ伸びると寿命が1年縮まる

肥満とは、からだの脂肪組織に体脂肪が増加した状態です。原因は運動不足と食事のとり方にあります。
摂取エネルギーが消費エネルギーより多いことが肥満の原因となり、過食は生活習慣病につながります。
からだを動かすのがおっくうぐらいで、太っていてもこれといった自覚症状がないという場合でも、肥満者はすでに生活習慣病予備軍です。「ベルトの穴がひとつ伸びると、寿命が1年縮まる」ともいわれ、肥満には、心臓病、糖尿病、高血圧症、痛風、脂肪肝、高脂血症、関節の病気など、いろいろな病気との関係があります。

肥満による主な問題点
肥満には次のような問題点があります。

  1. 心臓・血管への負担が増加します。
  2. 糖尿病にかかりやすくなります。
  3. 肝臓・胆道疾患にかかりやすくなります。
  4. 関節や骨に過重負担がかかります。
  5. 呼吸機能が低下します。
  6. からだを動かすことがおっくうになり、運動不足になります。

BMI(体格指数)方式で適正体重を知っておこう。
BMI(Body Mass lndex=体格指数)方式で、自分の適正体重を知って、肥満度をチェックしてみましょう。「±10%」が許容範囲内の人です。
BMIによる適正体重の出し方では、身長(m)×身長(m)×22です。たとえば身長170cmの人の場合は、1.7×1.7×22=63.58kgとなります。



■脂肪エネルギーの摂取割合を抑えます

生活習慣病を予防するには、まず、食事療法です。じっとしていても、からだの機能を維持するために必要なエネルギーを「基礎代謝」といいます。ダイエットをしていても、基礎代謝のエネルギーは必要ですから、標準体重×25〜30キロカロリーを目安に3食をきちんととり、アルコールは控えるようにします。
脂肪エネルギーの適性割合は20〜25%です。適性割合が高くなるほど生活習慣病にかかりやすくなります。
総力ロリーを減らしてもたんぱく質や野菜は十分とるようにし、夜食や、早食い、やけ食いはやめましょう。
少ないエネルギーの中でバランスのとれた食品をとることが健康的にやせることにつながります。



■運動療法をプラスすることが必要不可欠

毎日30分〜1時間ぐらいはからだを動かすことを心がけ、軽い運動で汗を流すようにします。
食事療法でエネルギーを制限すると、一時的には体脂肪が少なくなりやせますが、ある時期から体重減がストップしてしまいます。これを克服するために運動療法をプラスすることが必要不可欠になります。
また、食事療法だけのダイエットでは、体脂肪だけでなく筋肉量も減ってしまい、基礎代謝も下がってやせにくいからだになってしまいます。
体重は増減しながら減っていくものなので、あせりは禁物です。




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