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エアロビクス体操からヨガやビラティスまで、健康のためのスポーツにはブームがあります。
そのなかで、派手ではないけれど、着実に人口を増やしているのがウォーキング。その魅力はいったい何なのでしょう。



●ウォーキングの楽しさって何だろう

ウォーキングの魅力の第一は、いつでもどこでも、気軽にマイペースで運動できること。一見ただ歩くだけで退屈な感じがしますが、実際はウォーキングにもいろいろ種類があり、目的によって方法も異なります。
まず、一般的にスポーツとして行うのが、エクササイズウォーキングと呼ばれるものです。1分間に約100メートルの速度で30分以上歩くのが目安で、ダイエットを目的に行う人もいます。
もっと気楽に行いたい人に最適なのが、ウィークデイウォーキング。通勤やお出かけの際エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用したり、近所の買い物は自転車に乗らずに歩いていくなど、日常生活に取り入れたものです。ちょっと意識すれば歩く機会は自然と増えます。もう少し積極的にという人は、通勤時にひと駅分歩いてみるのも良いでしょう。
このほか、週末に友達や家族と一緒に余暇を楽しみながら歩く、ウィークエンドウォーキングもあります。山や海辺などでの自然を楽しみながらの散策だけでなく、美術館巡りやウインドーショッピングなどもこれに含まれます。
最近は、ウォーキングのサークルも増え、近所の仲間と早朝ウォーキングをしたり、週末にウォーキングツアーを企画したりするグループもあるようです。
ひとりで気軽にできるのもウォーキングの良いところですが、友達の輪を広げる交流の場になり得るのもまた別の魅力でしょう。


Q)ウォーキングはなぜ健康に良いのでしょうか?

A)健康維持を目的にスポーツをするなら、心肺機能を活性化して血行を促し、余分な脂肪を燃焼させる有酸素運動が良いといわれています。
エアロビクス体操やジョギングなども有酸素運動ですが、心臓や足腰などに負担がかかりすぎたり、筋肉を痛めたりする場合があるため、中高年層にはあまりおすすめできません。その点ウォーキングは、体への負担が少なく、無理がたたってギブアップというケースも少ない。理想的な有酸素運動だといえます。

Q)どのくらい歩けば健康に良いのでしょうか?

A)成人の1日の余剰カロリーは200〜300キロカロリー。よく「1日1万歩」といわれますが、だいたい1万歩歩けば余剰カロリーが消費されるからです。しかし、現代の車社会では、1日中外を歩いて回っている営業職の人は別にして、ほとんどの人は1万歩も歩いていません。
そんな人におすすめなのがウォーキング。日常生活で消費しきれないカロリーを消化するのに最適です。どのくらい歩けばいいのか体が覚えるまでは、歩数計を使うと便利でしょう。




●ウォーキングが静かなブームに!

社会の変化とともに、余暇の過ごし方など、私たちの生活も様変わりしてきました。生活習慣病に対する危機感や健康関連の番組などの影響で、健康志向に拍車がかかる一方、運動不足は解消されないままというのが現実のようです。
適度な運動の必要性が見直されるなか、愛好家が増えているのがウォーキング。足腰を鍛えて老後に備え、健康な生活を送りたいと願う中高年層を中心に、静かなブームを呼んでいるようです。
3年に一度内閣府が行っている「体力・スポーツに関する世論調査」の平成15年度版でもその傾向が明らかです。「この1年間に行った運動・スポーツの種目」(複数回答)はウォーキングが37.2%で、体操、ボウリングなどを抑えてダントツの1位。前回の調査と比べても3.4%増えています。また「今後行ってみたい運動・スポーツの種目」でも、ウォーキングは前回より3.8%多い39.8%で、他を大きく引き離しています。




※内閣府による平成15年度の「体力・スポーツに関する世論調査」より抜粋。
※ウォーキングは、歩け歩け運動、散歩など、体操はラジオ体操、職場体操、美容体操、エアロビクス体操、縄跳びを含む。また、軽い球技とは、キャッチボール、円陣パス、ピンポン、ドッジボール、バトミントン、テニスなどを指す。




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