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ひと言で灯りといってもいろいろな種類があり、明るければ良いというものでもありません。
心身ともに安らげる空間をつくるための照明機器を選び、理想の光を場所や目的によって使い分けたいものです。



●場所や目的、年齢別に見る理想の灯りとは

部屋別・目的別の理想の明るさを知るには、JIS規格の照度基準表を参考にすると良いでしょう。これによると、全般的には、リビングや応接室は30〜75ルクスですが、キッチンやトイレは50〜100、子供部屋や浴室は75〜150ルクス必要。一方寝室は10〜30ルクスで十分だということになります。
また、同じ子供部屋でも、ただ遊んでいるときは150〜300ルクスで十分ですが、勉強や読書のときは500〜1000ルクス必要だというように、使用目的によっても適切な明るさは違います。
さらに、理想的な明るさは年齢によっても異なります。一般的には、20歳を基準にした場合、40歳で1.8倍、50歳で2.4倍、60歳では3.2倍の明るさが必要だといわれています。また、加齢とともにまぶしさも感じやすくなります。これは、直接目に入った光が水晶体の濁りで乱反射を起こすからです。
50歳を過ぎたら、手元、足元を照らすポイント照明を上手に取り入れたいもの。シエード付きの照明機器を選べば、光をやさしく感じ、まぶしさが軽減されます。また、ちらつきが少ないインバーター搭載の製品もおすすめです。
私たちは明るさに慣れてしまって、少しでも照度が下がると暗いと感じてしまいがちです。しかし、明るすぎる光が疲れ目を招くことだってあるのです。また、精神を落ち着けたいときも、灯りは控えめのほうが効果的です。目を休め、リラックスできるよう、家の中に適度な暗さのスペースをつくると良いでしょう。




●多様化する照明機器で“適光適所”を実現しよう

パソコンなどの普及で目を酷使する機会が増え、眼精疲労や肩こりに悩まされる人も急増しています。
オフィスでは昼間から蛍光灯の下で仕事をするケースがほとんどでしょう。職場環境は簡単には変えられませんが、自宅では工夫次第で理想の光空間を実現できます。
最近では、照明機器は実用性だけでなく、インテリアの一部としてデザイン面でのクオリティーも追求されるようになっています。しかし、照明の種類が増え、選択肢が増えたぶん、どんなタイプの照明機器を選べば良いのか悩むことも多くなったような気がします。
基本的には、シーリングライトやシャンデリアなど部屋全体をカバーするメイン照明と、ダウンライトやフロアスタンド、テーブルスタンドなど補助的に一部だけ照らすポイント照明を上手に組み合わせるのが理想です。
では、目にやさしい明るさとはどの程度なのでしょう。基本的には照明が暗いほど目の疲労度は高くなります。デスクワークや読書をするときには、目の疲れを最小限にするために十分な明るさを確保することが大切です。
とはいえ、部屋によって、また同じ部屋でも目的によって必要な明るさは変わります。“適光適所”で目にやさしいリラックスできる空間をつくりましょう。




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