1)入浴で血行を良くしよう。
湯船につかると、お湯の浮力によって腰にかかる負担が軽減されます。また、入浴で体が温まると、血液の循環が良くなって腰の痛みがやわらぎます。腰痛の緩和に効果的なお湯の温度は38〜40℃。ぬるめのお湯は、筋肉の緊張をときほぐしてくれるだけでなく、リラックス効果も期待できます。
2)正しい姿勢を保とう。
同じ時間立っていても、姿勢が悪いと筋肉などに余計な負担がかかるため、腰痛もひどくなります。腰痛対策は、まず正しい姿勢から。両脚の踵を合わせ、つま先を外側に開いた状態で、軽くあごを引いてまっすぐに立ちましょう。頭のてっぺんが真上に引っぱられるイメージで、背筋をピンと伸ばしてください。
3)腰に負担がかからない工夫を。
長時間同じ姿勢でいることはなるべく避けましょう。たとえば、炊事のときは、調理台の前に足台を置き、片脚を交互に乗せて行うなどの工夫を。作業をするときは、前かがみにならないよう、作業台の高さを調整したりして、作業環境を整えることも大切です。仕事の合間には体操などで、全身を動かすことも忘れずに。また、靴にも気をつけたいもの。ハイヒールは腰に大きな負担をかけるので避け、歩くときに腰への衝撃が少ない靴を選ぶようにしましょう。
4)水中で筋力をアップしよう。
腰痛の要因のひとつとして運動不足による筋力の低下が指摘されています。しかし、腰痛が持病の人は、運動をするとかえって症状を悪化させてしまうケースも多いようです。そんな人には、プールで水泳や水中ウォーキングをすることをおすすめします。これらの運動は、水の浮力のおかげで腰にかかる負担が少ないだけでなく、水の抵抗があるため、筋力を強化するのにも最適なのです。
5)腰の筋肉をサポートしよう。
安静が一番とわかっていても、腰が痛いからといって、簡単に仕事を休むわけにはいかないのが現実です。そんなときは、腰痛を軽減してくれる腰用のサポートベルトやコルセットが役に立ちます。ただし、これらは、根本的な解決策にはならないので、最小限必要なときだけ使うようにして、頼りすぎないようにしましょう。