■症状
片頭痛は、女性に多く、ズキンズキンという激しい痛みが周期的に起こり、数時間以上続くのが特徴です。吐き気や嘔吐を伴うケースもあり、ひどくなると生活に支障をきたすことも。片頭痛が起こる前は、イライラしたり、体がむくんだり、目の前にキラキラした光が現れることもあるようです。
緊張型頭蒲は、頭が縮めつけられるような痛みで、中高年に多いのが特徴です。片頭痛ほど激しい痛みではありませんが、毎日のように頭痛に見舞われる人も。めまいや疲労感に襲われることもあります。
群発頭痛は、圧倒的に男性に多く、片方の日の奥に我慢できないほどの激痛が走るのが特徴。痛みは周期的に訪れ、ある期間毎日のように痛みますが、それが過ぎると自然に治まります。痛むほうの目が充血したり、涙が出たりする場合もあります。
■誘因
緊張型頭痛は、肩こりとストレスが2大誘因だといわれます。職場での対人関係や仕事のトラブルなどによる精神的なストレスのほかに、パソコンの前に長時間座り続けるなど、身体的なストレスも引き金になるようです。
これらの2大要素は片頭痛にも当てはまりますが、片頭痛の場合、実際はこれと特定できる誘因はありません。寝過ぎ・寝不足や空腹、光や騒音、お酒の飲み過ぎのほか、気侯によって起こる人もいます。
群発頭痛の誘因ははっきりわかっていませんが、発症する期間にお酒を飲むと必ず頭痛が起こるといわれています。また、血管拡張剤も誘因として考えられています。
■対策
片頭痛と緊張型頭痛は、まず睡眠時間を確保し、体も心もリラックスできる環境をつくることが大切です。肩こりにはストレッチやマッサージが有効。ストレスタイプの頭痛には鎮痛剤が効かないので、予防を心がけましょう。
片頭痛の場合は、寝不足だけでなく寝過ぎも要注意。お酒を飲み過ぎないことも大切です。騒音や強い光を避け、片頭痛が起こったら、静かな部屋を薄暗くして休みましょう。
群発頭痛は、発症期間中禁酒することが、今のところ唯一の自己防衛策といえるでしょう。
|