うつ病は、誰にでも、一生のうちどの時期にも起こり得る身近なな病気。日頃から自分自身や家族の心の状態に気を配りたいものです。
■少年期
子どちがうつ状態になると、活動範囲が狭くなります。外で友達と遊ばなくなるだけでなく、家で好きなゲームさえしなくなって、ぼんやりしている時期が増えます。怒りっぽくなるほか、不眠や食欲の減退も特徴です。
■青年期
中・高校生の登校拒否やひきもりの多くはうつ病が引き金になっているといわれます。思春期の多感な時期だけに、成績や体型などの他人との差が挫折感や劣等感につながり、うつ病に陥るケースが多いようです。
■成人期
自由気ままな学生生活から社会に出て働くようになると、急激な環境の変化によってストレスが生まれます。理想と現実のギャップにうまく対応できなかったり、職場で円滑な人間関係を築けなかったりして、悩みを抱え込んでしまうと危険です。
■中年期
嬉しいはずの昇進も、責任感が強すぎると重圧を感じてしまうもの。職場での上司や部下との人間関係、家庭での子どもの反抗期など、ストレスの種は尽きません。この年代に多い専業主婦のアルコール依存症は、うつ病の危険信号だといわれます。
■熟年期
リストラや定年退職による生活の激変に対処できないとうつ病になる危険があります。肉体的な衰えや老後の不安のほか、身内や知人の死が引せ金になることも。女性の場合は更年期障害によって心身のバランスを崩すケースが多いようです。
■老年期
穏やかな老後の生活は必ずしも精神の安定に結びつきません。仕事一筋だった人ほど、定年後心にぽっかりと穴かあいてしまうようです。時間をもてあます毎日が続くと、孤独感が深くなって、うつ病にかかる場合もあります。
●SRQ−Dうつ病危険度チェック
SRQ-D(東邦大学式抑うつ尺度)は、他のうつ病を発見する手がかりとなる簡単な自己診断テストです。次の18の質問に答え、当てはまる項目に○印をつけてください。あくまでも疑いがあるかないかの目安ですが、高得点の人は医師に相談したほうがいいかもしれません。
質 問 |
いいえ |
はい |
ときどき |
しばしば |
つねに |
1.体がだるく疲れやすいですか
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2.騒音が気になりますか
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3.最近気が沈んだり気が重くなることがありますか
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4.音楽を聴いて楽しいですか
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5.朝のうち特に無気力ですか
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6.議論に熱中できますか
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7.首すじや肩がこって仕方がないですか
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8.頭痛持ちですか
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9.眠れないで朝早く目覚めることがありますか
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10.事故やケガをしやすいですか
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11.食事がすすまず味がないですか
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12.テレビを見て楽しいですか
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13.息がつまって胸苦しくなろことがありますか
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14.のどの奥に物がつかえている感じがしますか
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15.自分の人生がつまらなく感じますか
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16.仕事の能率があがらず何をするのもおっくうですか
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17.以前にも現在と似た症状がありましたか
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18.本来は仕事熱心で几帳面ですか |
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(集計)
「いいえ」が0点、「ときどき」が1点、「しばしば」が2点、「つねに」が3点として、合計得点を計算します。ただし、質問2・4・6・8・10・12は加点しないでください。
(判定)
10点以下・・・基本的に問題ありません。
10〜15点・・・ボーダーライン上にいます。
16点以上・・・軽度のうつ病の疑いがあります。
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