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夏の日差しを浴びて傷んだ肌。シミができる前に、すぐお手入れを始めたいもの。シミの原因としくみを理解し、美白力をつけて、きめこまかで美しい肌を取り戻すためのノウハウを紹介しましょう。



美白を追求するなら、抗酸化作用のある食品を摂るだけではなく、根気よくお肌のお手入れをすることも大切です。まずは、保湿効果の高い美白成分を含んだ化粧品を選びましょう。
また、夏バテの疲労回後に有効なクエン酸やリンゴ酸などの有機酸には、古くなった角質を取り除き、細胞を再生してうるおいのある肌を取り戻す力があり、美白効果も期待できるといわれています。
顔のマッサージもおすすめ。外から刺激を与えることで血行を促し、新陳代謝を高め、化粧品の美白成分が浸透しやすくなるからです。





シミを作らないようにするためには、過剰に発生する活性酸素を抑制しなければなりません。
元々私たちの体の中には、活性酸素を排除する抗酸化酵素が存在していますが、20歳頃を境にその生産はストップ。以降は抗酸化力をもつ食品を摂取しなければなりません。
今、最も注目されているのが「アスタキサンチン」という天然の脂溶性色素。これは、鮭やイクラや鯛、カニやエビなどの赤色の素。まずはこれらの魚介類を摂りましょう。
アスタキサンチンの抗酸化力は、坑酸化成分の代表格であるベーターカロチンの10倍、ビタミンEの1000倍といわれ、そのパワーは驚異的。また、表皮の奥の細胞分裂を促し、古い角質を除去してターンオーバーを正常に戻したり、コラーゲンを増やす働きもあります。
つまり、シミを予防するだけでなく、紫外線で傷ついた肌の回復を助け、元の肌の色に戻す美肌・美白効果も期待できる注目すべき抗酸化成分なのです。





シミにはいろいろなタイプがありますが、一般的に「シミ」と呼ばれるものは老人性色素斑で、紫外線がその主な原因です。まずは、どのようにシミができるのか、そのメカニズムを見てみましょう。
紫外線にあたると、皮膚の中に多量の活性酸素が発生します。この活性酸素が表皮にあるメラノサイト(色素細胞)内の酵素チロシナーゼを活性化し、原因物質であるメラニン色素が生成されます。これによって肌の色が濃くなることで、紫外線の侵入を防ぐわけです。
通常は、28日周期で細胞が生まれ変わるターンオーバーにより、古くなったメラニン色素は角質と一緒にはがれ落ちるのですが、メラニン色素が過剰に生産されると、余分な色素が死んだ状態で表皮に残ってしまいます。こうしてシミが生まれるのです。


●シミの種類と特徴
栄養素 効能・特徴
肝斑 ホルモンバランスの崩れや化粧品が原因といわれる。主に両頬に左右対称に広範囲に現れる。
老人性色素斑 主な原因は紫外線。年をとるにつれて自然にできるが、早い人は20代で現れる。頬の高くなった部分やこめかみにできる。
炎症後色素沈着 化粧かぶれ、湿疹、日焼けなどによる炎症後に色素が沈着する。程度の軽いものは時間が経つにつれて薄くなる。
ソバカス 体質が影響し、遺伝的傾向が強い。夏や思春期などに顕著。目の下から頬にかけて現れる。



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