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気候や体調にかかわらず屋外を歩き回ることの多い営業マン。足腰の疲れや紫外線による肌のトラブルなど多くの営業マンが抱えている悩みの解決策から、風邪の予防や毎日の体調管理のコツまでをご紹介します。



●歩き疲れを軽減するためのボディケア

外回りの多い営業マンのなかには、足腰の疲れや関節痛などを抱えている人も多いことでしょう。まず、職業病ともいえる代表的なトラブルや悩み別に、ケアの仕方や予防法をあげてみましょう。

(1)足腰の疲れ対策
●自分に合った靴選び
足の疲れをできるだけ軽減するためには、まず、自分の足
に合った疲れにくい靴を選ぶことが大切です。足に合ってい
ない靴をはき続けると、足だけでなく体のさまぎまな不調の
原因に。自分に合った靴が見つかったら、同じメーカー、デザ
インの靴をはく続けるのもいいでしょう。
<自分に合う靴選びのポイント>
*靴を選ぶのはなるべく夕方に。足は夕方になるとむくむので、そのとき購入するのがいいでしょう。
*靴を試着するときは必す両足とも履き、店の中を歩いて感触を確かめましょう。
*足全体をサポートしてくれる靴を選びましょう。甲の部分がしっかり固定されているか、自分の足裏のアーチの形に合っているか確認しましょう。

●足腰の疲れに効くツボ&マッサージ
仕事の合間や自宅で簡単にできるツボ押し&マッサージです。痛気持ちいいと感じる程度の力で、ひとつのツボを1回につき3〜5秒ずつ押します。5〜10回程度繰り返しましょう。
<足の疲れをとるツボ>
*足三里(あしさんり)・・・膝のお皿から、指4本分下の向こう脛の外側にあるツボ
*陰稜泉(いんりようせん)・・・向こう脛の内側のラインをなぞりながら上がると、骨に当たって指が止まる位置にあるツボ
<腰の疲れをとるツボ>
*委中(いちゅう)・・・膝の裏側中央にあるツボ

●足腰のストレッチ
1、両足を床につけてイスに座ります。腰を回転させ、両手でイスの背をつかんでください。肩の力を抜き、肩と腕が一緒に伸びるイメージで。
2、両足を肩幅程度に開いて立ちます。背筋を伸ばした姿勢で、ゆっくりと地面と水平に円を描くように腰を回してみましょう。左右両方を交互に。

足腰のストレッチは、無理のない範囲で全身の力を抜いて行うのがポイントです。このほか、足の疲れをとるには、入浴時に足の裏をもみほぐしたり、仕事の合間にアキレス腱を伸はすのが効果的。床の上に仰向けに寝転がり、足をソファや座布団の上に乗せて体より高い位置にキープするのも良い方法です。また、寝るときに膝の下に枕などをあてると、腰の疲れが軽減されます。

(2)紫外線対策
●首筋の日焼け予防には襟付きを!
紫外線を多く浴びることは、日焼けによるシミ・ソバカスにつながるだけでなく、疲れの原因にもなります。屋外を歩くときは、たとえ短い距離でも、できるだけ日陰を選びましょう。首筋の日焼けを防ぐためには襟付きの服が有効。また、UVカット素材の洋服を上手に活用しましょう。

●日焼け止めは厚塗り&塗り直し!
日炊け止め化粧品は、その効果がSPF値とPA値で表示されています。いずれも数字が大きいほど効果が高くなります。肌のタイプによって個人差が大きいので、一概に営業職にはこの値ということは示せませんが、厚塗りし、こまめに塗り直すのが、UV化粧品の効果を高めるコツです。特に、ひたいやほお骨、鼻は紫外線が当たりやすい部分なのでほかより多めにつけましょう。

(3)口臭対策
1、口の中に残った食べ物のカスや新陳代謝などによって引き起こされる生理的な口臭
2、タバコやアルコール、コーヒーといった嗜好品や、ニンニク、ニラ、納豆などを食べて引き起こされる口臭
3、虫歯や歯周病、胃腸などの病気が原因の口臭

3の口臭は、元となる病気を治す必要があります。虫歯1本でもかなり臭うので、治療を早めにするのが肝心です。
1と2はある程度気をつけていれば予防することができます。1の口臭は、空腹時や口の中が乾燥しているときに強くなる傾向があります。朝食を抜かず、人と会う前には水分を摂って口の中を潤しましょう。2の口臭対策としては、大事な用件の前は臭いのきっい食べ物を避け、食後の歯磨きを。消臭ガムなども上手に活用しましょう。




●体調を崩さないためのボディケア

「優秀な営業マンほど風邪をひかない」と言う人もいるように、充実した営業活動を行うためには、日々の体調管理が重要です。冷暖房が整い、室外と室内の温度差が大きい現在は、油断しているとすぐに風邪をひいてしまいます。そして、これは冬に限ったことではありません。ここでは出社前や仕事中に簡単にできる風邪予防や体調維持のコツをいくつかあげてみましょう。

(1)風邪対策
●外出後は手洗い・うがいを徹底!
ほとんどの風邪の原因は、ウイルス感染によるものです。外出先で体に付着したウイルスを取り除くためには、会社や自宅に戻ったときにうがいと手洗いを必ずするようにしましょう。お茶に含まれるカテキンには強い殺菌作用があるので風邪をひいたかなと感じたときは、緑茶や紅茶でうがいをすると効果的です。

●お茶か水のペットボトルを携帯!
カバンの中に、つねにお茶か水のミニサイズのペットボトルを入れておきましょう。こまめに水分を口にすることで水分補給だけでなく、ウイルスを取り除く効果も期待できます。また、口臭予防にも役立ちます。

●寝起きに水をゴックン
口内や喉が乾燥すると、ウイルスが増殖しやすくなります。朝起きたらすぐに、水かお茶を一気に飲むと、乾いた喉を効果的に潤すことができまず。飲む前に5〜6回うがいをするとより効果的です。

●朝食にフルーツを!
風邪予防には、ウイルスが体内に侵入にするのを防ぐ効果があるビタミンCがおすすめ。ビタミンCは水溶性で体内に貯蓄できないため、朝食時に摂取するのが効果的です。グレープフルーツやリンゴなら2分の1個、小ぶりのオレンジやみかんなら1個を目安に。

(2)体温調節と汗対策
外を歩いて汗をびっしょりかいた状態で室内に入り、寒気を感じた・・・ということは、多くの営業マンが体験しているはず。この状態も風邪につながりやすいので、体温調節・汗対策をしっかりしましょう。

●脱ぎ着しやすい服装を心がけて
極端な薄着・厚木は避け、環境に合わせて脱ぎ着できる服装にするのが理想です。スーツの場合、汗をかきやすい外歩きのときは上着を脱ぐ習慣をつけましょう。気侯に合った素材のものを選ぶことも大切です。

●外回り派は合成繊維の下着を!
暑いからと肌着を嫌う人もいますが、体温計節のためには、肌着が不可欠。肌着は出た汗を吸収して衣服内の湿度を下げてくれるので体温が奪われずに済み、かつ涼しくなります。外回りで大量の汗をかきやすい営業マンには、木綿ではなく、ポリエステルなど合成繊維の肌着がおすすめ。合成繊維はその構造上、木綿よりも大量の汗を素早く吸収してくれるからです。



●体調維持には早めのケアを!
本格的な風邪をひかないためには、早め早めのケアが大事。
喉がイガイガする、背中がゾクゾクするといった風邪のサイ
ンが出たら、すぐに次のことを試してみましょう。
*アメをなめる・・・ノドの乾燥はウイルス増殖大大敵。アメをなめると唾液の分泌が増すので、乾燥予防になります。
*咳は小さく細かく・・・咳は我慢していると、かえって強くて大きな咳になってしまうことも。強い咳はかなりエネルギーを消耗してしまいます。咳の症状が出始めたら、小さくて細かい咳を心がけましょう。
*寝るときは「ぬれマスク」を・・・就寝中の喉の乾妓を防ぐには「ぬれマスク」が効果的です。
1、市販のマスクを水にひたす。
2、マスクをよく絞る。
3、鼻が隠れないように上部3分の1を外側に折ってマスクをする。

●二日酔い対策あれこれ
(飲む前・飲みながら)
*前日から飲むことがわかっているときは、十分な睡眠を確保する。
*空腹で飲むことを避ける。チーズや牛乳など乳製品を摂り、胃にタンパク質の膜を作っておく。
*かけつけ3杯は避ける。適度につまみを食べながら、飲むペースはなるべくゆっくり。
*アルコール分の強いお酒を飲むときは、必ず水も一緒に飲む。
(二日酔いになったら)
*シャワーを浴びる。
*水分をたっぷり摂る。スポーツドリンクや、ビタミンCや糖質を補給できるオレンジジュースなどがおすすめ。
*モーニングコーヒーを飲む。カフェインは肝臓や腎臓の働きを活発にして、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドという物質を分解する。




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