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全国の温泉やスパリゾートはもちろん、フィットネスクラブやエステサロン、美容クリニックなどでも岩盤浴が花盛りの昨今、専用のサロンも続々オープンしています。その岩盤浴の人気の秘密を探ってみましょう。



●今話題の岩盤浴とは?

岩盤浴とは、温めた岩盤の上に横たわって体を温める温浴法です。岩盤の温度は、体温より少し高い40℃〜45℃程度。心地よい温度でじんわりと体が温まるので、高温サウナに比べ、体への負担が少なくて済むのが特敏です。
また、天然の鉱石でできている岩盤から発せられる遠赤外線やマイナスイオンなどの自然エネルギーによる健康や美容への効果も期待されています。

1)入浴前に水分補給
脱水症状を防ぎ、新陳代謝を高めるために、水分を十分摂ってから入りましょう。最低でも500mlは飲んだほうが良いでしょう。

2)うつぶせ入浴
岩盤にパスタオルなどを敷いて、まずは5分うつぶせに。最初に内臓を温めます。

3)仰向け入浴
次に仰向けになって10分過ごします。内臓を後ろ側からも温めます。

4)休憩&水分補給
15分入浴したら5分休憩。長時間の入浴は脱水症状を起こすので危険です。休憩時にも必ず水分補給を。

5)2〜4を3セット
時間は、入浴15分+休憩5分を3セットが目安。1時間を越えないよう注意しましょう。入浴も十分な水分補給を忘れないこと。

【入浴後の注意点】
*あらかじめ調節着を用意して、急激に体が冷えないようにしましよう。
*入浴後すぐに食事をしたり、お酒を飲むのは禁物。最低でも30分以上は空けてください。




●岩盤浴の由来と特徴

岩盤浴は、実は昔ながらの健康法で、もともとは、温泉地で、地熱や温泉熱で温まった天然の鉱石にゴザなどを敷き、服を着たままその上に寝転がっていたようです。つまり、水のない温浴です。
日本の発祥地は、秋田県の玉川温泉だといわれます。玉川温泉は「ガンに効く」と評判の放射能泉で、全国から湯治に訪れる人が後を絶たないことで有名です。これは北投石の「微量放射線ホルミシス効果」によるものだといわれています。




●岩盤浴の特徴と効果

岩盤浴の岩盤には、ブラックシリカや北投石、天照石や麦飯石など、いろいろな天然石が使われています。放出される遠赤外線やマイナスイオンなどの量は、天然石の種類によって異なります。体に取り込まれたこれらの天然エネルギーは、発汗を促し、新陳代謝を活性化します。岩盤浴の効能・効果については、医学的にはまだ研究途上ですが、少しずつ解明されてきており、デトックス(毒出し)やリラクゼーションなど、さまぎまな効果に期待が集まっています。




●岩盤浴に期待される主な効果
1)発汗効果
遠赤外線を浴びることにより、体が芯から温まり、新陳代謝が活性化される。岩盤の温熱効果によって大量の汗をかく。
2)冷え症改善効果
温熱効果で冷えから解放される。岩盤浴を続ければ、代謝が高まり、だるさや疲れもとれる。免疫力もアップするので健康維持にも効果的。
3)デトックス効果
マイナスイオンには血液浄化作用などがあるので、血液をサラサラにし、体内の老廃物を排出し、細胞を活性化させる。
4)ダイエット効果
遠赤外線が体内に浸透することにより、脂肪が燃焼しやすくなる。代謝が上がると、脂肪の燃焼を促進することに。
5)美肌効果
岩盤浴でかくサラサラした汗には保湿効果があり、化粧水のような働きをして、美肌づくりにひと役買ってくれる。
6)リラクゼーション効果
マイナスイオンは、疲労回復を助けて体をリフレッシュしてくれるだけでなく、心のリラクゼーションにも有効。
7)微量放射線ホルミシス効果
微量であれば、放対線は健康に良い作用があるというもの。バートガシュタイン鉱石や北投石から効果が得られるといわれる。

●岩盤欲の主な適応症
*病後の疲労回復
*神経痛
*リウマチなどの神経系疾患
*胃腸不良などの消化器系疾患
*高血圧などの循環器系疾患
*水虫などの皮膚病
*外傷による後遺症
*脳卒中による後遺症




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