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日本人は昔からお米を主食にしてきました。日頃は主に白米を食べていますが、健康食ブームもあって玄米が見直されています。
そこで、なぜ玄米が体に良いのか、どうすればおいしく食べられるのかを紹介します。



●玄米の豊富な栄養素と効能

白米は玄米から糠と胚芽を取り除いたものですが、実はこの捨ててしまう糠と胚芽にこそ玄米パワーの秘密が隠されているのです。
糠こそ栄養素の塊。特に食物繊維は白米の数倍もあり、消化を助け、便秘を解消し、有害物質を体外に排出してくれます。ダイエット効果も期待できそうです。また、胚芽にはビタミンEが豊富で、ホルモンの分泌を促進するのでアンチエイジング効果もありそう。また、ミネラルは体のバランスを整えてくれます。
ただし、玄米は消化吸収が悪いので、これらの栄養素を効率よく取り入れるためにもしっかりと噛んで食べる習慣をつけましょう。


●精米度によるお米の種類
・玄米/収穫したお米からもみ殻だけ取り除いた状態で、糠と胚芽が残っているもの。
・三分づき米/玄米から糠と胚芽を、肌取り除いたもの。
・五分づき米/玄米から糠と胚芽を、50%取り除いた状態で、玄米と白米の中間もの。
・七分づき米/玄米から糠と胚芽を、70%取り除いたもの。
・胚芽米/玄米から糠だけ取り除いて、胚芽を80%以上残したもの。
・白米/玄米から糠と胚芽を取り除いたもの。




●玄米のマイナス要素攻略法

玄米が白米より栄養価が高いのに、いまだ白米を食べる人のほうが断然多いのはどうしてでしょう。今すぐに玄米に変えるべきと思ってはみても、躊躇してしまう理由があるのです。ひと言でいえば「白米のほうがおいしい」から。玄米独特の風味や匂い、パサパサした食感が苦手、硬くて噛みづらいから嫌だ、と敬遠する人が多いのが現実です。
そんな人たちのために、玄米のおいしい炊き方をご紹介しましょう。ちなみに某テレビ番組では、ヨーグルトを加えて炊く斬新なアイデアを取り上げていました。興味のある方は試してみてください。


■精米度によるお米の種類
玄米は圧力鍋で炊くのがベストですが、ここではどこの家庭にもある炊飯器を使った炊き方を紹介します。
1)玄米を2、3回水を替えて研ぎ、ざるにあげる。
2)白米の2〜5割増しの水を入れる。塩を少々加えると苦味が緩和される。
3)水に1晩(7〜8時間)浸ける。玄米炊きモードのある炊飯器なら研いだあとすぐに炊いてもOK。
4)スイッチを入れて炊く。

■ヨーグルトで炊く玄米
ヨーグルトには、食感や風味をやわらげる酵素アミラーゼを活性化させる作用があります。また、ヨーグルトに含まれる乳糖には匂いを包み込む働きがあるので、嫌な匂いを消してくれます。さらに、炊いているあいだに糠が破れて、消化吸収力が改善されるようです。
炊き方は簡単。玄米3合に大さじ2杯くらいの割合でヨーグルトを加え、30分程度浸けたあと、玄米炊きモードで炊きます。玄米炊きがない炊飯器の場合は、強めに研いだあと2時間浸けてください。

■やっぱり玄米が苦手な人へ
玄米をただ炊くだけでなく、炊き込みご飯や丼物、お茶漬けや雑炊のほか、スープ風やサラダ風にしてみるなどひと工夫すれば、ずっと食べやすくなります。
いろいろ試したけど玄米はどうしても苦手だという人は、3分づき、5分づき、7分づきを。また、粟やきぴなどの雑穀を混ぜてみてください。雑穀は、研いだお米に混ぜて炊くだけの商品がいろいろと市販されているので試してみては。ちなみに玄米ドリンクも発売されています。





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