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「40歳を過ぎたら年に一度は人間ドック」とよくいわれます。でも、初めて受けるときはもちろん、何の検査を、どこで受ければいいのか悩む人がほとんどでしょう。そこで人間ドックについてアドバイスします。



●人間ドックの検査項目と検査結果

検査項目は人間ドックのコースによって違います。日本人間ドック学会の検査メニューを紹介するので参考にしてください。
検査結果は、施設から送られてくる報告書に記載されています。判定は、数値によっておおまかに「基準値」「要注意値」「異常値」に分かれます。各項目の検査結果の見方は、下記のサイトを参考にしてください。
・検査項目/http://www.ningen-dock.jp/public/kensa-menu/index.html
・検査結果の見方/http://www.ningen-dock.jp/public/mikata/index.html
異常値を示した項目はもちろん注意が必要です。しかし、一番重要なのは、これまでの検査結果を基準にした”個人の異常値”を見つけること。つまり、過去何年間かの数値に比べて急激に増減がある場合は要注意ということです。

●1日ドックの基本的な検査項目
身体測定、血圧、眼科、聴力、心電図、肺機能、胸部X線、上部消化管X線、腹部超音波、血液、尿、便、内科診察



●人間ドックを選ぶポイント

人間ドックをどこで受けるか決めるときは、自宅の近くの総合病院に問い合わせたり、ウエブサイトを検索して情報を得る人が多いでしょう。そのときチェックすべきポイントは以下のとおりです。
・健診フロアが通常の一般診療フロアから独立している。
・健診専用の医療機器があり、専用のスタッフがいる。
・健診後のフォローアップ体制がしっかりしている。
しかし、これらは実際に受けてみるまではなかなかわかりにくい
ものです。そんなとき便利なのが、専門機関によって認定を受けた
医療施設です。以下にあげる日本人間ドック学会による認定施設の
一覧を参考にしてください。
・日本人間ドック学会の認定施設一覧
http://www.ningen-dock.jp/cgi-bin/hyoka/index.cgi


●人間ドックのかかり方Q&A
Q1)どのコースを選ぶべき?
A1)日帰り1日ドックから、1泊ドック、2泊ドックなどさまざまなコースがあります。検査内容は施設によって異なるので、検査項目を参考にコースを選びましょう。
Q2)何歳から受診すべき?
A2)人間ドックの対象者は通常20歳以上です。一般的には生活習慣病にかかりやすい40歳以上の人は受診すべきだといわれています。
Q3)どのくらいの間隔で受診すべき?
A3)「100÷年代」が目安とされますが、一般的には40〜50歳代は2年に1回、60歳以上は1年に1回といわれています。経過観察などの項目がある場合は、医師の指示に従ってください。
Q4)毎年同じ病院で受けるべき?
A4)異常を発見するためにはそれまでの健診結果や経過を把握しておくことが大切です。同じ施設での受診が理想ですが、もし変える場合はそれまでの健診結果を持参しましょう。
Q5)健康保険は使える?
A5)人間ドックには健康保険は使えません。ただし、人間ドックで精密検査や治療が必要と診断された場合には、健康保険が適用されます。
Q6)費用はいくらかかる?
A6)施設の設備や検査内容によってかかる費用は異なります。国民保険加入者は、自治体が補助金をだしたり、定期検診と人間ドックを組み合わせて割安に受けられる場合もあるのでお問い合せを。
Q7)異常が発見されたら?
A7)人間ドックは病気の診断が目的で、治療は行いません。精密検査や治療などが必要な場合はしかるべき医療機関を紹介してもらえます。


●人間ドック受診前の注意事項
*病気治療中の人は事前申告を
検査によっては人間ドック健診前から薬の服用を一時中断しなければならないケースがあります。申し込み時はもちろん、主治医にも事前に伝えましょう。
*検査前日の食事・飲み物制限
検査項目によって、食事や飲み物の制限があります。検査値に影響を及ぼす大切なことなので、必ず守りましょう。



●なぜ人間ドックが必要なのか

ガンや糖尿病、高血圧などの生活習慣病はかなり進行しないと自覚症状が現れないため、気づいたときにはかなり重症というケースが多いのが現実です。しかし、早期に発見して治療をすれば、治癒も可能です。そして、これらの病気の早期発見に必要不可欠なのが定期健診です。
会社に勤めている人は年に1回定期健診を受けます。また、自営業や主婦の場合は自治体主催の健診を受けることができます。しかし、これらの一般検診は検査項目が限られているため、体全体をチェックできません。その点人間ドックは検査項目が多く、体の大部分をカバーできるので効果的。




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