疲労の蓄積とその回復のメカニズムを表すクエン酸サイクルを見てみましょう。
クエン酸サイクルは、生きるために必要なエネルギーを生産する工場のようなものです。
私たちが摂取した炭水化物、タンパク質、脂肪などの栄養素は胃や腸で消化されて、そのほとんどがピルピン酸(焦性ブドウ糖)となってクエン酸サイクルに取り込まれます。そしてクエン酸など8種類の有機酸に変化しながら、エネルギーと炭酸ガスと水に分解されます。
この過程で放出されるエネルギーは、私たちが元気に過ごすために欠かせないものです。
ところが、夏バテなどの影響でクエン酸サイクルの働きが鈍ると、ピルビン酸がエネルギーになるまでの流れがスムーズにいかず、残ったピルビン酸が水素と結びついてL乳酸という疲労物質を蓄積してしまうのです。
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