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日本茶、紅茶、中国茶と並んで食後やティータイムにおなじみのハーブティー。でも、その特徴や作用まで考えて飲んでいる人は少ないのではないでしょうか。ここでは、そのハーブティーの効能を見てみましょう。


ハーブティーは、含有成分によってさまぎまな効能があるため、健康茶と同じように、健康食品として注目されています。
ヨーロッパなどで昔からスパイスとして使われてきたハーブ。
胃腸が弱い人は飲み過ぎるとお腹をこわしてしまうことはあるかもしれませんが、基本的には副作用はありません。また、カフェインを含まないので、幼い子どもから高齢者まで、心配せずに飲むことができます。

ハーブティーには、飲用による薬理効果と香りを嗅ぐことによるリラクゼーション効果があります。リラックスできて体調維持にも効果が期待できる、まさに一石二鳥のお茶。飲ふ方に決まりがあるわけではなく、好きなときに好みの味や香りを楽しみながら飲める手軽さも人気の秘密でしょう。

ハーブティーのいいところ
・薬理効果が期待できる
・好きなときに飲める
・好みの種類を選べる
・他の医薬品と併用できる
・副作用の心配がない

もちろん単品で飲んでもいいですが、何種類かを組み合わせると相乗効果が期待できます。ブレンドするときは、同じ効能をもつもの同士を選ぶようにしましょう。ハーブティーを飲ふ始めたばかりの初心者や時間がない人には、あらかじめブレンドされた既製品がおすすめです。





ハーブティーの主な成分はビタミンやミネラル、タンニンやフラボノイドなどですが、薬理効果は種類によってさまざまです。
主なものとして、まずあげられるのが抗酸化作用。食物が体内でエネルギーに変わる代謝の過程で生まれる活性酸素は、細胞を傷つけ、老化や生活習慣病の一因を作ったりします。ハーブティーに含まれる酵素SOD(スーパーオキサイド・デイスムターゼ)は、この活性酸素を分解してくれるのです。
代謝機能が活性化すれば、栄養の吸収力や免疫力が高まって必然的に体調が整い、肌もきれいに。脂肪の燃焼も活発になって、ダイエット効果も期待できるでしょう。
このほかにも利尿作用や鎮静作用など、ハーブティーの効果はいろいろ。主な効能を別表にあげておきますので、自分の症状に合ったブレンドティーを作ってみてください。


●ハーブティーの主な種類と効能
種類 主な効能
カモミール 鎮静作用。精神安定。便秘、不眠症の改善。
セージ 頭痛、生理通を抑える。胃腸の強化。喉の痛み、風邪に効く。
タイム 防腐・殺菌作用。花粉症、貧血、低血圧の改善。
ハイビスカス 利尿作用。疲労回復。食欲不振、二日酔いに効く。便秘・肌荒れ防止。
ペパーミント 消化促進。下痢の改善。鎮静作用。安眠効果。咳を抑える。
ミント 消化促進。吐き気・咳を抑える。
マロウ 鎮静作用。気管支炎、喘息、花粉症の症状を抑える。
ラベンダー 防腐・殺菌作用。鎮痛作用。食欲増進。不眠症の改善。風邪。
リンデンフラワー 鎮静作用。発汗作用。不眠症の改善。
レモングラス 食欲不振・消化不良の改善。疲労回復。
レモンパーム 鎮痛作用。発汗作用。不眠症、うつ病、食欲不振の改善。
ローズマリー 血行促進作用。発汗作用。低血圧、貧血、肩こりの改善。
ローズヒップ 消炎作用。血液浄化作用。肌荒れ防止。眼精疲労に効く。

●目的別ブレンド
リラックスしたい カモミール+ラベンダー+リンデンフラワー
ぐっすり眠りたい カモミール+リンデンフラワー+レモンパーム
気持ちよく目覚めたい ペパーミント+レモングラス
胃腸をすっきりさせたい カモミール+セージ+レモングラス
きれいな肌になりたい ハイビスカス+ローズヒップ




ハーブティーはあくまでも症状改善を補助するもので、医薬品のように即効性があるわけではありません。長い間飲み続けることによって体質が改善され、健康維持や病気の予防に効果が現れると考えてください。栄養バランスの良い食生活が大前提なのは言うまでもありません。
水溶性なので、体内に吸収されない余分な成分は体外に排出され、飲み過ぎても害にはなりません。ただし、心臓の弱い人、高血圧の人、妊娠中の人は、長期間の飲用を避けたほうがよいものもありますので注意しましょう。




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