種類が多すぎて、厳密に分類することは非常に難しいといわれている中国茶。最も一般的な分類の仕方は製造方法によるもので、青茶、緑茶、黒茶、紅茶、黄茶、白茶の六大茶に花茶を加えた7つに分けられます。
お茶の葉は摘んだあと揉んでそのままにしておくと自然に発酵するものですが、製造過程においてこの発酵具合を調整することにより、いろいろな種類のお茶ができるわけです。
香り豊かな青茶は半発酵茶に分類されますが、その発酵度は幅広く、低い凍頂烏龍(とうちょうう−ろん)から高い東方美人までさまぎま。青茶の代表は、おなじみの烏龍茶で、最近では青茶のことを烏龍茶と呼んでいるようです。
日本で中国茶といえばまず烏龍茶があがりますが、中国で最も多く生産されているのは緑茶。中国緑茶は、蒸して作られる日本の緑茶と違い、釜炒りする不発酵茶。黄山毛峰(こうぎんもうほう)が有名です。
微生物を繁殖させて作られる後発酵茶の黒茶は、熟成した深い香りが特徴。日本ではダイエット茶として広まったプーアル茶が代表です。世界中で親しまれている紅茶は、茶葉を十分に酸化して作られる完全発酵茶。キームン紅茶は世界三大紅茶に数えられます。
弱後発酵茶の黄茶と、弱発酵茶の白茶は生産量が少なく、負重な存在。また花茶には、茉莉花茶(ジャスミン茶)のように茶葉に花の香りをつけたものと、菊花茶のように花を乾燥させて作るものがあります。
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