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ウォーキングは継続してこそ効果が得られる運動ですが、さすがに夏場は気力もなえてしまいます。
炎天下を無理して歩くのは感心できませんが、夏の暑さ対策をして体調に気をつけながら続けたいものです。



夏場のウォーキングはウェアにも気を配りたいもの。体温の急激な上昇を避けたり、正常な発汗作用を促すために、通気性が良く、吸水・発散性に優れた素材を選びましょう。
と言っても、基本的には、体を動かしやすい綿素材のTシャツと短パンで十分。つぱのついた帽子が必須用品なのは言うまでもありません。首筋が隠れるものがベストですが、パンダナやスカーフを巻けば、日光を防ぐだけでなく、汗を吸い取ってくれます。見た目さえ気にしなければ首にタオルを巻いておくのが実用的でしょう.
ウェアや帽子の色は、太陽熱を吸収する黒っぽいものを避け、白っぼいものを選びましょう。靴下は綿混紡であれば問題ありませんが、ウォーキング専用の靴下が市販されているので、それを買うのもひとつの手です。
ミネラルウォーターなどを携帯できるボトルホルダー付きのウエストポーチは、ウォーキングの途中でこまめに水分補給をするための便利グッズ。重いボトルをもって歩くのが嫌だという人は、自動販売機で飲み物を買えるよう小銭を用意しておきましょう。




ウォーキングは、ジョギングやサッカー、テニスなどのスポーツと違ってハードではないから熱中症の心配はないと思っていたら大間違い。
戸外でのウォーキングは、正午前後の日射しの強い時間帯を避け、朝や夕方の比較的涼しい時間帯に行いましょう。夏の間はフィットネスクラブなどインドアの施設を利用するのも良いでしょう。
ウォーキングの最中は、発汗に伴い、体内の水分と塩分が減少します。特に夏場は十分な水分補給が必要になるので定期的に休憩をとってミネラルウォーターやスポーツドリンクを飲むよう心がけましょう。ウォーキングの前にもしっかりと水分を摂っておくと、体にかかる負担を軽減することができます。



●水分補給の注意点
●ウォーキングの前にも補給を
喉が渇いたなと思った時点ではすでに脱水症状が始まっていおり、その時点で水分補給をするのでは遅いといわれている。歩き始める前にきちんと水分を摂っておくことが大切。
●かぶ飲みは害あって益なし
一度に大量の水分を摂るのは、胃腸に負担をかけるだけで効率が悪い。ウォーキングの途中での水分補給は、こまめに少しずつするのがポイント。




真夏になると時間帯によっては30℃を超えることもままあります。このような炎天下での運動は、熱中症を引き起こす危険性をはらんでいるので、十分な注意が必要になります。
熱中症は発汗機能や循環器系に異常をきたして起こる病気。分類については諸説あるようですが、ここでは日射病と熱射病に分けて考えます。
日射病は猛暑の野外で直射日光を浴びてスポーツや作業をしている最中に起こります。汗がたくさん出て脱水状態に陥りますが、発汗で体温が奪われるため高熱は出ません。顔色が青白くなって、めまいや頭痛を伴います。
一方、熱射病は室内を含む高温多湿の状況下で起こります。汗はかかず、皮膚が乾燥してきて体温が急激に上がり、高熱が出ます。頬が紅潮し、全身がほてった感じで、頭痛、吐き気、けいれんといった症状が出てきます。熱射病の場合、体温が42℃以上になると体内の細胞が破壊されて命に関わるケースもあります。
特に体力が落ちているときや体調が悪いときは、体温調節機能が低下しているので要注意です。


●日射病と熱射病の症状と対処法
症  状 対  処  法
日 射 病 顔面蒼白、大量発汗、めまい、頭痛、脱水症状など。 薄い食塩水またはスポーツドリンクを飲んで水分を補給する。
熱 射 病 顔面紅潮、皮膚乾燥、頭痛、吐き気、けいれんなど。 氷枕などで全身を冷やして体温を下げる。



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