HOME 特集 今月の健康 予防医学 温泉で健康

脳科学分野の研究は、ここ何年かで著しい進歩を遂げ、その成果を応用した学習や受験のノウハウが注目を集めています。脳を活性化し、受験に役立つ記憶力を鍛えるための方法を紹介しましょう。




脳を活性化して記憶力を鍛えようとしても、学生時代ならまだしも、年齢を重ねれば重ねるほど、記憶力の低下を実感してしまいます。
しかし、落胆することはありません。記憶力の衰えを感じるのは、必要な脳細胞を使っていなかったからで、脳を活性化して訓練すれば、年齢に関係なく、記憶力は改善できることが研究によって証明されているのです。
では、記憶力を鍛えるためには何をすれば良いのでしょう。まずは、日常的にできる項目を別枠にあげておきますので、実行してみましょう。
記憶力を高める効果のある食品には、ビタミンC・Eなどの抗酸化物質を豊富に含んだ野菜や果物などがあります。また脳を活性化する作用があるといわれるホスファチジルセリンやイチョウ葉エキスなどが配合されたサプリメントを摂るのも良いでしょう。
このほか運動をすると、血流が良くなり、酸素が脳細胞に送られて脳の活性化を促します。また、運動が記憶を司る細胞を増加させることもわかっています。
運動嫌いの人は、楽をして有酸素運動と同じ効果が期待できる酸素発生器で、新鮮な酸素を吸入するのもひとつの方法です。


●日常生活における記憶力向上のためのポイント

・集中して取り組む
・何度も繰り返す
・ノートに書き留める
・クロスワードパズルなどゲームを取り入れる
・計画を立てて実行する
・抗酸化物質を含む食品を摂る
・運動をして脳に酸素を送る


●脳の活性化を促すサプリメント

■ホスファチジルセリン
脳に不可欠なリン脂質。脳の神経細胞のレセブターの数を増やし、記憶力の向上につながるといわれる。
■レシチン
大豆などの豆類に含まれているリン脂質で、ホスファチジルコリンとも呼ばれる。
■イチョウ葉エキス
抗酸化作用があり、記憶力だけでなく集中力のアップにも効果があるといわれる。





受験勉強といえば、学生時代の進学試験だけでなく、社会人になってからも、資格試験や昇進試験などを前に机に向かう人は少なくないはずです。また、生涯学習が普及した昨今、頭を使う機会は至るところにあります。そんな状況下、学習方法や受験のノウハウヘの関心は高まる一方です。
特に最近では、右脳の活性化による学力の向上や試験の合格率アップをめざすさまざまな方法が紹介されています。あまりに多くのアイデアやノウハウが出回っているために、どれが最も効果的な方法か、頭を悩ませてしまうほどです。
そもそも脳は、専門の研究者にとっても難攻不落の要素がいっぱいで、多くの謎が残っている臓器です。しかし、解明されてきた働きもかなりあります。ここで、脳のしくみについて少し見てみましょう。
脳は、行動や感情を支配する臓器で、大脳、小脳と脳幹で構成されています。大脳は、言語認識や論理的思考、難解な計算などを担っている左脳(左半球)と、視覚情報や直感、芸術性などを司る右脳(右半球)に分かれます。
左脳と右脳の記憶機能における大きな違いは、左脳がコツコツと積み上げて記憶するのに対し、右脳は見たまま聞いたままを瞬時に記憶する点です。
これまでの学校教育は、左脳を使って時間をかけて記憶する詰め込み学習偏重の傾向が強かったのですが、最近では、右脳の瞬間的な記憶能力を生かした学習法が研究され、注目されています。
学習能力を上げるためには、限られた時間内に単純計算を徹底的に繰り返すことによって右脳を活性化し、左脳と右脳をバランス良く鍛えることが有効なようです。





このホームページのご意見・ご感想はこちらまでinfo@e.oisyasan.ne.jp

Copyright (C) 2000 e.oisyasan.ne.jp. All rights reserved