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最近コンビニやドラッグストアなどで目につくようになった健康食品・健康飲料の成分のひとつが「大豆ヘプチド」。
疲労回復やダイエットに効くといわれますが、ここではその性質や効能を見ていきましょう。



●大豆ペプチドの摂取方法

大豆ペプチドは、主に大豆が酵素によって分解されるときに生成されますが、納豆、みそ、しょうゆなど大豆の発酵食品にも微量ですが存在します。一方、豆乳から作られる豆腐や油揚げ、湯葉など発酵していない食品には含まれていないのです。
では、大豆ペプチドを摂るためにはどうすれば良いのでしょうか。最近では、大豆の機能性成分についての研究が盛んに行われており、大豆オリゴ糖や大豆イソフラボンなどと同様に、大豆ペプチドを効率良く摂取できる機能性飲料や食品が開発され、コンビニやドラッグストアなどの店頭に並んでいます。
現在市販されている商品は、ペプチド入りの健康飲料やゼリータイプのもの、ブロック状の食品や水や牛乳に溶かして飲む粉末タイプなど、種類もさまぎま。一般の人が疲労回復など健康目的で摂る場合は、1回4000mgが目安。他の含有成分も参考にして選ぶと良いでしょう。


ベプチドはタンパク質が分解される過程で生成されるアミノ酸がいくつか結合したままの物質。アミノ酸の組み合わせによってベプチドの性質は変わる。アミノ酸が腸管から1個ずつ吸収されるのに対し、ベプチドは複数のアミノ酸がまとまった状態で吸収されるので、栄養を素早く取り入れることができる。





●大豆ペプチドの働きと効能

大豆ペプチドの効果として主なものに、疲労回復、ダイエットがあげられます。
疲労を回復するためには、疲労時または就寝時から約30分後に現れる成長ホルモンが体内で働いている間に栄養を補給する必要があります。しかし、通常の食事では消化に時間がかかり、到底間に合いません。その点、アミノ酸に比べて小腸での吸収が早く、摂取後20〜30分で効果が現れる大豆ペプチドは、運動の後などの疲労回復に有効です。同時に、集中力を高め、頭をすっきりさせるともいわれています。
また、脂肪の燃焼を促進したり、エネルギー代謝を高める働きもあります。普段、運動不足の人は、体を動かしても糖質が消費されるだけで、脂質は減りにくいもの。大豆ペプチドは脂質を消費するため、ダイエットにも最適なのです。





●大豆ペプチドはこうして作られる

良質のタンパク質のほかに、脂質や食物繊維、ビタミンB・Eを豊富に含んだ大豆は、昔から私たち日本人の食卓に欠かせないものでした。
「畑の肉」といわれるほど、食品のなかでも栄養バランスの良さは郡を抜いています。
最近になって、大豆の栄養的側面だけでなく、体調の調整に関与する生理的機能性が注目されるようになってきました。この機能性成分のひとつが大豆ペプチドです。
食品から摂取したタンパク質は通常、消化酵素によってアミノ酸に分解されたあと小腸で吸収されます。しかし、タンパク質の一部はアミノ酸レベルまで分解されずに、アミノ酸がいくつか結合したままの「ペプチド」の状態で腸管から吸収されるのです。
つまり、ペプチドは、タンパク質がアミノ酸へ分解する途中で発生する機能性成分といえるでしょう。




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