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アミノ酸を効果的に摂取するには、食べる量、タイミング、ほかの栄養素とのバランスも大切。



アミノ酸を賢くとるためのQ&A

Q)1日にたんばく質を何g食べれば、必要なアミノ酸がとれる?

A)准奨量の目安は体重1kgにつき約1g(注)。つまり、体重50kgの人ならば、50〜60gとれば良い。
アミノ酸が豊富に含まれる優秀食品には、大豆製品や卵などがある。穀物でも、スパゲティーは精白米よりたんばく質の含有量が多い。
ただし、とりすぎは逆効果。特に歳をとると、過剰摂取は腎臓機能に負担をかける。適量を心がけるようにしよう。
(注)厚生労働省策定日本人の食事摂取基準「2005年版」を参考


Q)朝、昼はパンや麺類だけ。夕食でたんぱく質を多めにとれば良い?

A)アミノ酸には、体内組織を構成するほか、活動エネルギーのもととなる役割がある。日中、まったくたんばく質をとらないと、疲れがとれない、集中力が低下するなどの支障が起こりやすくなるが、一度にたんばく質を多くとり過ぎても、かえって代謝機能に負担がかかる。
パンや麺類を食べる際は、卵や牛乳、豆腐、納豆といったたんばく質を含む食品を組み合わせ、アミノ酸のバランスを良くすることが大切だ。


Q)たんぱく質をとると太ったり、コレステロール値がUPしそう・・・

A)アミノ酸のカロリーは1gあたり4kcalだが、アミノ酸が肥満の原因になることはない。むしろ、アミノ酸、つまりたんばく質をとらない食生活を送っていると、筋肉が落ちて代謝機能が低下し、脂肪をため込みやすい体になってしまう。
注意すべきなのは、アミノ酸と一緒に脂質を過剰にとらないこと。たんばく質が豊富な肉類には、脂質もそれ以上にたっぷり含まれている場合がある。ソーセージやベーコンといった加工肉にも注意が必要。肉を食べる時には、脂身や皮がついていない鶏のササミなど、高たんばく・低脂肪のものを選ぶようにしよう。


Q)アミノ酸をとると筋肉ムキムキ&ダイエット効果があるの?

A)アミノ酸は、運動の効果を高め、筋肉をつくる材料になるが、体を動かさずにアミノ酸だけをとっても、ダイエットや筋肉増強効果はない。
運動選手が引き締まった体型を維持しているのは、体を動かすことで、より筋肉が多く生成され、アミノ酸を効果的に代謝しているため。ダイエットをするなら、良質のたんばく質をとり、筋肉づくりをする必要がある。


Q)アミノ酸系飲料を飲めば、アミノ酸はとれる?

A)500mlの一般的アミノ酸系飲料に含まれるアミノ酸は1〜2g程度。食品で摂取するより、吸収と代謝が早いため、過酷な運動をするアスリートのなかには愛飲者も多い。
しかし、一般の人の場合は過剰摂取に気をつけなくてはならない。アミノ酸と一緒に甘味料も含まれるため、エネルギー過多になる恐れがあるからだ。1日1本を限度に、カロリー表示にも注意を払おう。




日本医療企画「ホスピタウン」より



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