●症状
暖房が発達した現代では、夏だけでなく冬にも水虫にかかる人が増えてきた。1日中靴をはいて動き回る男性はもちろん、仕事をする女性やブーツを好む若い人にも発症しやすい。水虫は足白癬とも言い、足の底、縁、趾(足の指)の間など角質が厚い部分にできる。
水虫には3つのタイプがある。このうち、趾間型は趾の間の皮がむけ、びらん状になつたり、角質が厚くなり皮膚が白くふやけたりするもの。また、小水疱型は、足の底や縁に小さな水疱ができ、鱗状になってはがれ、強いかゆみが起こるのが特徴だ。一方、角質増殖型は、足の底の角質が厚くなり、かゆみは少ないが、亀裂が入ったり、鱗状にはがれたりする。
●原因
前述の白癬と同様、カピの一種である白癬菌の感染によって起きる。汗疱や湿疹、掌蹠膿疱症などとも症状が似ているので、菌をチェックして診断する。
●治療
趾間型、および小水疱型の場合は、1日に1〜2度、抗白癬剤を塗る。治るまでに最低でも1〜2カ月以上、時には1年以上かかることもある。きれいに治ってきても、医師の指示があるまでは、塗り薬を中止しないこと。よくなつてからさらに1〜2カ月続けると再発しにくい。一方、角質増殖型には、抗真菌剤を外用、服用する。大切なのは足を清潔に保つこと。足が蒸れないように、木綿の靴下を着用。オフィスでは風通しの良いスリッパを使用する。家に戻ったら趾間まで洗った後、よく乾かす。
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