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緑茶のカテキンパワーを徹底解明

カテキンの4つの作用

殺菌作用

緑茶、または茶がらを煮出した汁で食器を拭くと殺菌・消臭効果がある。

抗アレルギー

花粉症などのアレルギー症状を和らげる。

抗酸化作用

老化を引き起こす活性酸素を除去。

抗がん作用

発がん性物質のもとにもなる活性酸素の働きを抑える。



緑茶の主な成分の1つであるカテキンは、独特の渋みのもととなるほか、さまざまな効能があることがわかっている。
その主な働きは上にあげた4つだが、特に注目すべきは、老化を引き起こす活性酸素を消去する抗酸化作用だ。
活性酸素は、偏った食生活や不規則な生活、あるいは紫外線を多く洛びることによって体内で生成される。このため、日頃から生活習慣に気をつけて活性酸素を増やさないように努めるとともに、抗酸化作用をもつ食品を積極的に取り入れることが大切。手軽に飲める緑茶なら、毎日の習慣にしやすく、うってつけと言えよう。
お茶1杯(100∝)に含まれるカテキンは100〜200mgだが、緑茶の種類によって含有量は異なる。一般的に日光を遮って栽培される玉露より、日光を浴びてつくられる煎茶のほうがカテキンの含有量は多い。カテキンの量が少ない分、玉露は渋みが抑えられ、甘みを楽しめるが、栄養面を考えるなら、煎茶を飲むようにしたい。
カテキンのさまざまな効能を取り入れるためには、1日に1000mgを摂取すると良い。ちなみに、カテキンは緑茶以外の紅茶や烏龍茶には含まれていない。



栄養をしっかり抽出する“緑茶の入れ方”

おいしく、栄養素も余さずいただくには、入れ方にひと工夫が必要だ。
まず大切なのは、お湯の温度。新茶独特の甘みや香りを引き出すには、少しぬるめの65℃ぐらいが最適。ビタミンCは熱に弱いので、栄養素を逃がさないためにも、沸かしたてのお湯を使うのは避けたい。また、ミネラルウォーターを使う場合は、硬水タイプの水は適さないので避けること。必ず軟水を選ぼう。
2つめのポイントは蒸らし時間。葉に含まれる旨みと栄養素を引き出すには、葉がしっかり開くまで待つことが大切だ。
抽出された緑茶は、しっかり最後の一滴まで注ぎ、入れたてを飲むようにしよう。置いておくと、茶葉に含まれるタンニンが酸化して変色し、味も見た目も悪くなる。アミノ酸が腐敗する恐れもあるので注意しよう。
冷たくして飲む際も、まずお湯で入れたほうが、栄養素も旨みも抽出されやすい。アイスグリーンティーをつくる場合は、グラスに氷を用意し、濃い目に入れたお茶を注ぐと良い。市販の水出し茶より、はるかにおいしく栄養価の高いアイスグリーンティーができる。
出がらしのお茶ではおいしさも栄養価もダウンする。茶葉は、1〜2回で取り替えるようにしよう。

 




日本医療企画「ホスピタウン」より



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