●細胞が活性化することで元気になれる
世界一、入洛好きと言われる日本人。「バスタイムが1日のうちで、もっとも幸せを感じる時間帯」という人も多いだろう。
「湯」には、雑菌やほこりなどの汚れを洗い流し、体を清潔にすることで、皮膚本来の機能を取り戻す以外にも、
@「水の流れと水面のきらめき」を見たり感じたりすることによって心が癒される。
A「熱と水圧」は体内の血行を良くして代謝をスムーズにし、ホルモンのバランスを整えるほか、細胞も活性化させるので、元気になれる。
B「浮力」によって、体が重力から解放され、筋肉の緊張が解けてリラックスできる。
C「水の抵抗」があるために、湯のなかで体を動かすと、筋肉が刺激され、全身運動をしたのと同じ効果が得られる。
など、さまざまな効能がある。
●かぜや生活習慣病を予防する働きも
高齢になると、ホルモンのアンバランスから自律神経を乱し、冷え性や肩こり、頭痛・頭重、関節痛などを訴える人が増えてくるが、入浴はこれらの症状を一掃し、肥満や皮膚のトラブルなども解消する。さらに最近では、入浴が免疫力を高めることも徐々にわかってきている。かぜや生活習慣病などのさまざまな病気に対する抵抗力が養われることから、病気の予防にも繋がるわけだ。
ただし入浴は、入り方ひとつで毒にも薬にもなるので注意が必要。「清潔でつややかな肌を取り戻そうと思ったのに、かえってシワシワの肌になった」「湯冷めしてかぜをひいた」といった経験のある人も多いだろう。健康面を向上させ、アンチエイジング効果を得るには、適切な入浴法を心得ておくことが大切だ。

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