HOME 特集 今月の健康 予防医学 温泉で健康


夏本番に向け、日に日に暑くなっていくこれからの季節。
お風呂も簡単なシャワーですませがちだが、入浴は肩や腰のこり、疲れを解消してくれる最適のリラックス法。
細胞を活性化し、免疫力も高めるほか、入浴時のマッサージは脂肪を落とし、肌もピカピカにする。
嬉しい効果がいっぱいのバスタイムを活かして、心も体も健康になろう。



効果的な入浴法7カ条

(1)浴槽に入る際には「全身にかけ湯」で体を湯温になじませる。また、上がる際には「手足にかけ水」で湯冷めを防ぐ。
(2)目覚め効果を期待するなら交感神経を刺激する湯温40℃以上、リラックス効果を期待するなら副交感神経を刺激する湯温40℃以下
(3)体に無理を強いたくないなら半身浴
(4)浴室の温度はおよそ22℃が適温。浴室が寒いとリラックス効果は激減
(5)入浴時間は、湯温が38℃なら20〜30分、40℃なら7〜10分が目安
(6)食事の前後、運動の後は30分以上経ってから入浴を
(7)浴室の色彩にも気を配ろう。気分を鎮めたい時はベビーブルーや淡いグリーン、気分を盛り上げたい時はベビーピンクやシャーベットオレンジがおすすめ



入浴はボディーを清潔にし細胞を活性化して免疫力をアップ

●細胞が活性化することで元気になれる
世界一、入洛好きと言われる日本人。「バスタイムが1日のうちで、もっとも幸せを感じる時間帯」という人も多いだろう。
「湯」には、雑菌やほこりなどの汚れを洗い流し、体を清潔にすることで、皮膚本来の機能を取り戻す以外にも、
@「水の流れと水面のきらめき」を見たり感じたりすることによって心が癒される。
A「熱と水圧」は体内の血行を良くして代謝をスムーズにし、ホルモンのバランスを整えるほか、細胞も活性化させるので、元気になれる。
B「浮力」によって、体が重力から解放され、筋肉の緊張が解けてリラックスできる。
C「水の抵抗」があるために、湯のなかで体を動かすと、筋肉が刺激され、全身運動をしたのと同じ効果が得られる。
など、さまざまな効能がある。

●かぜや生活習慣病を予防する働きも
高齢になると、ホルモンのアンバランスから自律神経を乱し、冷え性や肩こり、頭痛・頭重、関節痛などを訴える人が増えてくるが、入浴はこれらの症状を一掃し、肥満や皮膚のトラブルなども解消する。さらに最近では、入浴が免疫力を高めることも徐々にわかってきている。かぜや生活習慣病などのさまざまな病気に対する抵抗力が養われることから、病気の予防にも繋がるわけだ。
ただし入浴は、入り方ひとつで毒にも薬にもなるので注意が必要。「清潔でつややかな肌を取り戻そうと思ったのに、かえってシワシワの肌になった」「湯冷めしてかぜをひいた」といった経験のある人も多いだろう。健康面を向上させ、アンチエイジング効果を得るには、適切な入浴法を心得ておくことが大切だ。





日本医療企画「ホスピタウン」より



このホームページのご意見・ご感想はこちらまでinfo@e.oisyasan.ne.jp

Copyright (C) 2000 e.oisyasan.ne.jp. All rights reserved