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入浴中のツボマッサージで肌のたるみとり、薄毛も解消

●半身浴しながらのマッサージや指圧が効果的
皮膚の老化を食い止め、美しい肌を取り戻すために、入浴効果と、ツボや筋肉への刺激効果を組み合わせてみよう。
体には、東洋医学でいう「気」「血」「水」の通り道である経絡が巡っており、その要所要所には、経絡がきちんと働いているかを見張る「ツボ」がある。「気」「血」「水」がどこかで滞ると、ツボがこる。このこりを指圧やマッサージによってほぐすことによって、「気」「血」「水」の滞りが解消され、それぞれの器官がスムーズに働くようになる。
また、30代半ばを過ぎると、徐々に筋肉が衰え、肌の張りや弾力性を保つ皮膚の深部にある真皮層の機能が低下して、しわやたるみができるが、マッサージや指圧は、この真皮層の筋肉に刺激を与えて皮膚を活性化させるので、しわやたるみを予防・解消する。
マッサージは、皮膚の温度がほどよく上昇し、血行が良くなっている時に行うのが効果的。顔にマッサージクリームを塗って浴槽に入り、半身浴しながら、首筋からフェイスラインに向かって、手のひら全体で、下から上に向けてマッサージしていく。顔は、筋肉の流れに沿って、図のように顔のツボを軽く指先で押さえながらマッサージする。

●シャンプーとシャワーで頭皮のツボを刺激
加齢とともに気になるのが薄毛。男性よりも頭皮が薄くなりにくい女性でも、徐々に髪の毛の弾力性はなくなっていくため、額が広がり、頭頂部も薄くなってくる。
抜け毛予防には、シャンプー時に、手のひらでやさしく頭皮を動かすようにマッサージすることが大切。頭皮と頭骨との間には血管が張り巡らされているので、頭部の血行が良くなり、抜け毛を防ぐことができる。
なお、シャンプーは髪の毛ではなく、地肌を洗うのがポイント。ゆすぐ時には、円を描くように回しながらシャワーを頭頂部に当てると、シャワー刺激が加わってさらに効果が期待できる。



シャワーマッサージでこりやむくみ、疲れを取り除く

●症状に応じてシャワーを当てる
こりやむくみ、疲れは、血のめぐりが悪くなって疲労物質がたまり、筋肉が硬くなることによって生じる。この解消におすすめなのがシャワーマッサージ。症状に応じてシャワーを当てる場所を工夫し、42〜43℃くらいの湯を勢いよく出して、1カ所につき2〜3分ずつかけていく。
湯1分間、水3秒間と交互に3回繰り返してかけても良い。

●深夜に足が冷えたら足のツボを刺激する足浴を
高齢になると、「体が冷えて眠れない」ことも多くなる。特に日中、冷房のきいた場所で生活し、足腰を冷やしすぎると、体の芯から冷えきってしまうため、なかなか回復しない。
こうした場合におすすめなのが足浴。足には冷えやストレスを解消する数多くのツボが集まっている。まずは、このツボを刺激してみよう。足には太い血管が通っているが、この部分を温めると、温熱はすぐに吸収され、足だけでなく全身の血液の循環が促されるため、休もポカポカしてくる。
足浴を行う際には、両足が入る大きさのたらいなどに湯を張って、いすに腰かけた状態で足首(ふくらはぎまでつかればさらに効果的)をつける。就寝直前ならぬるめに、1時間以上前ならちょっと熱く感じるくらいがおすすめの温度。粗塩やエッセンシャルオイルなどを入れると温かさが増し、気持ちも良くなるので、好みのものを入れてみよう。
なお、足浴を終える際には、必ず足に冷水をかけること。これを忘れると、その後かえって体が冷えてしまうので注意しよう。





日本医療企画「ホスピタウン」より



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