HOME 特集 今月の健康 予防医学 温泉で健康



紫外線から体を守る3つの心得

日焼け止めはまめに塗りなおす。
紫外線量は5月ぐらいから増え始め、7〜9月にピークを迎える。しかし、くもりや雨の日であっても年間を通して紫外線は存在するので注意が必要。また、UV-Aはガラスを通すので、家のなかにいる時も常に日焼け止めを塗っておくのが望ましい。
しかし、日焼け止めを塗っていても油断は禁物。持続時間の目安となるSPF値が高いからといって安心はできない。汗を多くかく夏場は2〜3時間ごとに塗り直すようにしよう。
日焼け止めには、クリームタイプやローションタイプなど、さまざまな種類がある。肌のタイプによっては、ベトついたり、塗った後に肌がつっぱるなどの不快感を感じることもある。購入前にテスターで試すなどして、塗りやすいものを選ぼう。
また、日焼け止めに加え、帽子をかぶったり日傘をさすなどして全身を日光にさらさないようにすることも大切だ。ただし、長袖の服であっても、白いブラウスやシャツでは紫外線を通してしまうため効果は期待できない。UV効果のある繊維や素材を使用した衣服やサングラスを身につけよう。通気性も良いので、暑い夏も快適に過ごせるはずだ。

栄養素によっては食べるタイミングに注意。
紫外線に強い体をつくるためには、食生活にも気を配りたい。抗酸化作用が期待できる栄養素と食物群を紫外線が強くなる1カ月くらい前から積極的に食べるようにしよう。紫外線を浴びてしまった際には、いつもより多めにこれらの食品をとり入れると良い。
ただし、栄養素によっては食べるタイミングに注意が必要だ。ビタミンCが含まれるレモンやきゅうり、ブロッコリーなどにはソラレンという紫外線の感受性を高める物質が含まれているため、これらの食品を食べて日光に当たると、シミができやすくなると言われている。ソラレンは体にとり入れられてから半日ぐらいは体内に残るので、これらの食品は朝食べるのを避け、夜に食べるようにしよう。朝、ビタミンCを渋取したい場合は、サプリメントがおすすめだ。
これからの季節、レジャーで山や海に出かける機会も増える。しかし、標高の高い山は太陽に近いために紫外線量も増加する。また、海やプールでは砂浜や水面が紫外線を反射させるだけでなく、濡れると日焼け止めが落ちやすくなる。レジャー先でも紫外線対策を心がけ、若々しい肌を守って”夏老け”を防止しよう。





肌が日やけした時の応急処置
まずは血管が拡張している肌の炎症を抑えるために、濡れタオルで冷やす。また肌が乾燥するのでしみないタイフの化粧水、乳液、クリームなどを塗って肌を保湿する。さらに抗酸化作用のある食べ物やサプリメントを摂取する。事前に美白成分の入った化粧品を予防的に使っておくと良い。

日焼した時のタブー集
1)肌をこすらない!お風呂はぬるめでシャワー程度に
お風呂に入る際には、炎症を起こした肌をゴシゴシこすらないこと。弱酸性の石鹸でなでるように体を洗い、ぬるめの温度のシャワーでサッと流す程度にしておく。

2)肌が焼けて、皮がむけても、無理にむかない。
すでに皮がむけた部分を、ハサミなどでカットするのは良いが、無理やりむくと皮膚が傷つくので気をつけよう。

3)1度、日に焼けたら、紫外線を避け、体を休める。
紫外線を大量に浴びてしまったら、しばらく紫外線を避けること。体力が奪われている場合も多いので、日の当たらない涼しい場所で体を休めよう。

4)ヒリヒリと肌が痛む時や水ぶくれができた時は、我慢せずに病院へ。
日焼けの範囲が広い時や赤み・痛みが抜けない時は、我慢せずに皮膚科を受診し、消炎鎮痛剤や塗り薬を処方してもらおう。




日本医療企画「ホスピタウン」より



このホームページのご意見・ご感想はこちらまでinfo@e.oisyasan.ne.jp

Copyright (C) 2000 e.oisyasan.ne.jp. All rights reserved