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こどもがかかりやすい病気

病名 病気や治療薬との「飲み合わせ」における注意事項など 主な商品名
ウイルス性疾患
(水ぼうそう、インフルエンザ)
病気との飲み合わせ悪い成分
●アスピリンなどのサリチル酸系の解熱鎮痛剤・・・水ぽうそうやインフルエンザなどのウイルス性の疾患で高熱を出す子どもは多い。しかし、市販されているサリチル酸系の解熱鎮痛剤を服用させると急性脳症(別名:ライ症候群)を引き起こす危険があるため、飲ませてはならない。急性脳症とは、幼児から10代後半の子どもがインフルエンザや水ぽうそうの後に発症することが多い急性の症状で、激しい嘔吐、意識障害、痙攣、肝機能障害などが起こる。現在、小児用の解熱鎮痛剤ではサリチル酸系製剤は市販されていないが、大人用の市販薬のなかには、サリチル酸系の解熱鎮痛剤もあるので注意が必要だ。発症する原因は不明だが、万が一、急性脳症になった場合は死亡率も非常に高く、一命を取り留めたとしてもハンディキャップが残る可能性が強い。
高熱が出たため、母親が病院で父親のために処方された解熱鎮痛剤を半分に割って子どもに飲ませたために死亡した例や障害が残った例もある。ウイルス性の疾患を患っている子どもに解熱鎮痛剤を使用する際には、小児用のアセトアミノフェンが含まれたものを選択しよう。
サリチル酸系の解熱鎮痛剤
・バイエルアスピリン
・バファリンA
小児喘息 治療薬との飲み合わせが悪い成分
●テオフイリンとカフェイン・・・小児喘息の治療に使用されているテオフイリンという成分は、カフェインと同様の作用を持つ。そのためカフェインが含まれている医薬品やコーヒー、コーラ、緑茶などの食品を摂取すると両者の作用が強くなり、吐き気や嘔吐、動悸や頻脈、手の震えなどが引き起こされる。
喘息の治療中はカフェイン摂取を控えるようにしたい。
カフェイン
・バファリンプラス
・エスタロンモカ
・イブA錠
・ルルAゴールド
・アリナミンVなどのドリンク剤
アレルギー性疾患 治療薬との飲み合わせが悪い成分
●抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤・・・抗アレルギー剤の多くは、抗ヒスタミン作用を有し、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの中枢神経作用を抑制するため、眠気や倦怠感を引き起こすことがある。そこで、抗ヒスタミン作用があるこの2つを一緒に飲むと、作用が強まり眠気が出ることがある。また、両剤とも唾液の分泌を抑制するため、口の渇きが起こりやすくなる。抗ヒスタミン剤が含まれている市販薬は数多く、気づかずに服用している場合も少なくないので注意が必要。なかでも、見落としがちなのが乗りもの酔い予防薬だ。遠足の際にうっかり子どもに飲ませてしまうと、現地で「眠くて眠くてたまらない」という事態が起こる恐れもある。アレルギー疾患の治療中の子どもに乗りもの酔い予防薬を服用させる際には、眠くならない成分を含むものが良い。漢方築なども選択肢の1つとなる。
抗ヒスタミン剤
・センパアQT(ジュニア)
・パブロン鼻炎カプセル
・エスタック鼻炎ソフトニスキャップ
・ベンザブロックL
・エスエスブロン液L
・ドリエル



日本医療企画「ホスピタウン」より



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