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高齢者がかかりやすい病気

病名 病気や治療薬との「飲み合わせ」における注意事項など 主な商品名
高血圧 治療薬との飲み合ねせが悪い成分
●β遮断簗(降圧剤)とH2プロッカー・・・H2ブロッカーがβ遮断薬の肝臓での代謝を抑制するため、薬の作用が強くなる可能性がある。脈が遅くなったり、血圧の低下、めまいやふらつきなどのβ遮断薬の副作用が表れる。
●β遮断薬と抗コリン剤・・・抗コリン剤には消化管運動を抑制する作用があるため、β遮断薬が吸収される部位に長く留まる。そのため、過量に吸収され、脈が遅くなったり、血圧の低下、めまいやふらつきなどの症状が表れる可能性がある。
H2プロッカー
・アルサメック
・パンシロンH2ベスト
抗コリン剤
・キャベジンコーワS錠
・新三共鎮痛胃腸薬
・スカイナー鼻炎S錠
・ストッパ下痢止め
・ドリエル
・ブスコパンA錠
病気との飲み合わせが悪い成分
●交感神経刺激剤・・・末梢血管の収縮作用や心機能を冗進させ、血圧の上昇を招く。
●マオウ・・・末梢血管の収縮作用や心機能を亢進させる交感神経刺激剤のエフェドリンを主成分とするため、血圧の上昇を招く。
●カンゾウ(甘草)・・・カンゾウに含まれる成分グリチルリチン酸は、カリウムを排泄し、ナトリウムや水を体の中に取り込む作用があるため、血圧の上昇を招いたり、むくみが生じる恐れがある(※カンゾウやグリチルリチン酸は多くの漢方薬やさまざまな食品に含まれるため、要注意)。
●解熱鎮痛剤・・・血圧を上昇させたり、降圧剤の作用を弱める。
交感神経刺激剤
・葛根湯(そのほか、マオウを配合した漢方薬)
・ルル鼻炎ミニカプセル
マオウ
・葛根湯
・小青竜湯
カンゾウ(甘草)
・葛根湯
・芍薬甘薬湯
解熱鎮痛剤
・イブA錠
・ナロンエース
・バイエルアスピリン
・バファリン
糖尿病 治療薬との飲み合わせが悪い成分
●交換神経刺激剤・・・グリコーゲンの分解を促進して血糖値を上昇させ、インスリンの分泌量を変化させて、血糖値のコントロールに作用する。また、末梢血管収縮作用や心機能亢進作用によって血圧を上昇させるため、糖尿病の症状を悪化させる。マオウも同様に注意が必要。
●サリチル酸系の解熱鎮痛剤・・・血糖降下薬の作用が強くなり、血糖値が下がり過ぎる可能性がある。
交感神経刺激剤
・葛根湯(そのほか、マオウを配合した漢方薬)
・アスクロン
・スカイナー鼻炎S錠
・ルル鼻炎ミニカプセル
サリチル酸系の解熱鎮痛剤
・バイエルアスピリン
・パファリンA
心疾患 治療薬との飲み合わせが悪い成分
●ジギタリス製剤とカルシウム・ピタミンDを含む市販薬やサプリメント・食品・・・カルシウムの血中濃度が高い場合、ジギタリスの中毒症状を引き起こしやすくなる。中毒になると吐き気や脈拍の乱れ・脈拍数の減少が超こる。
●ジギタリス製剤と抗コリン剤・・・抗コリン剤は消化管運動を抑制するため、ジギタリス製剤の成分が消化管内に長く留まって必要以上に吸収され、作用が増進。徐脈や不整脈などが起こることがある。
●塩酸アミオダロン、塩酸メキシレチンとキサンチン系製剤・・・キサンチン系製剤の代謝が抑制されることで、作用が強く表れ、吐き気、頭痛、イライラ、動悸など、キサンチン系製剤の副作用が表れる。
カルシウム・ピタミンDを含む市販薬やサプリメント食品
・ネイチヤーメイドカルシウム
抗コリン剤
・キャベジンコーワS錠
・新三共鎮痛胃腸薬
・スカイナー鼻炎S錠
・ストッパ下痢止め
・ドリエル
・ブスコパンA錠
キサンチン系製剤
・アストフィリンS
・アネトンせき止め顆粒
・エスタロンモカ
・強力アスメトン
・トラベルミン
病気との飲み合わせが悪い成分
●交感神経刺激剤・・・末梢血管の収縮作用や心機能を亢進させ、血圧を上昇させる。
●マオウ・・・末梢血管の収縮作用や心機能の亢進作用がある交感神経刺激剤のエフェドリンを主成分とするため、血圧の上昇を招く。
●キサンチン系製剤・・・キサンチン系製剤の心臓への刺激作用によって、不整脈などの症状の悪化を招く。
交感神経刺激剤
・葛根湯(そのほか、マオウを配合した漢方薬)
・アスクロン
・スカイナー鼻炎S錠
・ルル鼻炎ミニカプセル
マオウ
・葛根湯
・小青竜湯
キサンチン系製剤
・アストフィリンS
・アネトンせき止め顆粒
・エスタロンモカ
・強力アスメトン
・トラベルミン
リウマチ 治療薬との飲み合わせが悪い成分
●メトトレキサートとサリチル酸系製剤・・・メトトレキサートの副作用が強く表れ、消化管障害、腎機能異常や発疹、かゆみ、頭痛、眠気などの症状が出現する。
●ペニシラミンとマグネシウムなどの金属イオンを含むサプリメントや食品・・・薬の効果が弱くなる可能性がある。他のミネラルを含むサプリメントも同様だ。

サリチル酸系製剤
・ケロリン
・歯痛リングル
・バイエルアスピリン
・バファリンA
マグネシウムなどの金属イオンを含むサプリメント
・新カルシチュウD3
・ネイチヤーメイドカルシウム・マグネシウム・亜鉛

骨粗しょう症 治療薬との飲み合わせか悪い成分
●イブリフラボンとキサンチン系製剤・・・イブリフラボンによってキサンチン系製剤(テオフィリン、カフェインなど)の代謝が抑制され、キサンチン系製剤の副作用が強く出て、吐き気、頭痛、イライラ、動悸、手の震えなどの症状が表れることがある。
●ピスホスフォネート系製剤とアルミニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などの金属イオンを含む医薬品やサプリメント、乳製品・・・金属イオンと薬が結合することで両者の吸収が阻害されるため、十分な薬効を得られない場合がある。また、ビスホスフォネート系製剤は非常に吸収されにくく、カルシウムと結合しやすいため、薬が体内に吸収される前に牛乳や乳製品などのカルシウムを含む食品と一緒に摂取すると、十分な薬効が得られないことがある。
ピスホスフォネート系製剤を飲んでいる時は低カルシウム血症を防ぐため、2〜3時間ずらしてカルシウムを摂取したほうが良いだろう。
●活性型ビタミンD3製剤とカルシウムを含む医薬品やサプリメント・・・活性型ビタミンD3はカルシウムの腸管での吸収を促進するため、カルシウム剤などを一緒にとるとカルシウムが過量になり、高カルシウム血症になる恐れがある。食欲不振、吐き気、めまい、かゆみ、便秘などの症状が表れる恐れがある。
キサンチン系製剤
・アストフィリンS
・アネトンせき止め顆粒
・エスタロンモカ
・強力アスメトン
・トラベルミン
アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などの金属イオンを含む医薬品やサプリメント
・新カルシチュウD3
・ネイチヤーメイドカルシウム・マグネシウム・亜鉛
カルシウムを含む医薬品やサプリメント
・ネイチヤーメイドカルシウム
・新カルシチュウD3



日本医療企画「ホスピタウン」より



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