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セカンドオピニオンQ&A

Q1)費用はいくらかかるの?
A1)セカンドオピニオンを希望し、主治医から診療情報を求める際は、保険が適用されます(「診療情報提供料」500点・・・1点10円、5000円)。3割負担の場合、1500円です。
一方、セカンドオピニオンを受ける際の費用については、「30分で1万円」など、独自に設定した価格を全額患者負担とするところ、あるいは保険診療のなかで受け付けているところなど、病院によって対応が異なります。厚生労働省はその取り扱いに対して、「セカンドオピニオン外来(自費診療)を設けていて、患者が自ら進んで受診したのであれば、保険診療としての取り扱いではなく、自由診療(患者の自費)になる。しかし、保険医療機関を受診し保険証の提示があり、患者が保険診療を希望すれば保険診療の取り扱いとなる」との見解を明らかにしています。
セカンドオピニオンを受ける病院を検討する際に
は、事前にその費用を確認しておきましよう。

Q2)どんな病気でも受けられる?
A2)セカンドオピニオンが受けられる疾患は限定されていませんが、(1)頻度の高い疾患、(2)複数の治療法があること、(3)治りやすい病気、(4)治療を開始するまでに時間的な猶予があること、(5)生命や人生にかかわる重篤な疾患など、得られやすい条件がいくつかあります。心筋梗塞で倒れた人などは一刻を争いますので、当然、受けられません。現在、セカンドオピニオンが行われているのは、主にがんや生活習慣病などの慢性疾患です。

Q3)いつでも受けられる?
A3)受けなければならない時期は特に定められていませんが、初回の治療が始まる前に聞くのが理想です。たとえばがんの場合、手術が終わって再発したり、合併症を起こしてからセカンドオピニオンを受けに行っても手遅れです。セカンドオピニオンは21世紀における医療の切り札と言われていますが、切り札は”切り時”が肝心なのです。

Q4)どの科目でも受けられる?
A4)受けられる科目に制限はありません。ただし、外科であれぱ外科、産婦人科であれば産婦人科というように、同じ診療科の医師にかかるのが原則です。また、ほかの診療科において同等の治療が可能な場合は、その診療科の医師にも聞くことができます。がんであれば、外科以外に放射線科の医師にも意見を聞くことができます。

Q5)受けられるのは病院だけ?
A5)原則的には、クリニックでも大学病院でもかまいません。ただし、最近では専門医制度が診療科ごとに普及しつつあるので、その疾患の専門医資格を持っている医師がいるか、インターネットや電話であらかじめ確認したうえで行くようにしましよう。
なお、セカンドオピニオンを受けるには、最低でも15〜30分を要します。ほかの患者さんの診療に支障を来さないためにも、アポイントをとるように心がけてください。

Q6)セカンドオピニオンについて相談できる場所は?
A6)セカンドオピニオンを推奨する民間団体はいくつかありますが、なかには費用を徴収する団体もあるので、事前に確認しましよう。市役所や保健所といった公的な機関では対応していません。

Q7)良い医師の見分け方はありますか?
A7)残念ながら私たち医師にもわかりません。医師にはそれぞれ得意分野があり、一口にどの医師が良いとは言えません。(1)医師に聞く、(2)患者団体に聞く、(3)インターネットで検索する、という3つの方法が最適だと思います。




日本医療企画「ホスピタウン」より



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