小学4年生の娘は水泳が大好き。この夏も連日のようにプールに通っていたのですが、おかげで目が真っ赤になり、目やにも出るようになってしまいました。急いで眼科にかけこんだところ案の定、結膜炎との診断を受けました。ごく一般に浸透している病気だと思うんですけれど、そもそもどういった経緯でかかるのでしょうか。また放置しておくとどのようになってしまうのでしょうか。
(45歳/女性)
A)充血が起こりうる高い頻度で見られる結膜炎は3種類あげられる
ここでは目が赤い状態、つまり充血の起こりうる結膜炎につき、高い頻度で見られるものについて説明します。
アレルギー性結膜炎:花粉、ハウスダスト、機械的な刺激によって起こり、痒みや異物感といった症状が出ます。目をこすり過ぎて結膜が充血したり、急にゼリー状になること(結膜浮腫)もあります。この場合治すというより、症状を軽くするために抗アレルギー薬の点眼治療を行います。
放置しておいた場合、痒くてこすってしまうと、中々症状がとれることはありません。我慢するよりも、点眼薬を使った方が賢明です。
細菌性結膜炎:埃の多い仕事をした後や、目を汚い手でこすった後、1〜2日経ってから目ヤニがまつげに付いて、目が開かなくなるぐらい出ます。長く出る時は抗生物質の点眼治療を行います。
流行性角結膜炎(はやり目):ウイルスによって生じる角結膜炎で、非常に伝染力が強い病気です。原囚となるウイルスと接触し、その手で目を触った時に発症します。通常は両眼に発症し、最初の1週間ぐらいは充血、涙、目ヤニ、異物感といった症状が強く、次第に落ち着いてきますが、完全に治るまでは2〜3週間かかります。放置していても治りますが、目薬で症状は軽くなります。 |