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■痛風

高尿酸血症により尿酸塩結晶が主に足の親指の関節に発生し、急性関節炎発作や腎障害などを起こす疾患。
強い痛みが特徴。足関節や踵、手指関節などにも、同様の痛風発作が起こる場合もある。急性関節炎の全身的兆候には、発熱や白血球の増加などがある。治療法としては、投薬による治療と食事療法が挙げられる。食事療法では、肉類や魚介類などの高プリン体食を制限。また、高尿酸血症がある場合、アルコールの過剰摂取や食事の不摂生が痛風発作の大きな原因の1つとなる。



■糖尿病

高血糖が進行した場合は、倦怠感や口渇多飲、強い空腹感などの症状が発症する。
また、比較的軽い初期段階では体重が増加するが、重症時には体重が減少する。長期間放置すると、腎不全によって人工透析が必要となったり、視力低下などの網膜症、心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な合併症が出現する。主な治療法としては、1日のエネルギー摂取量を決める食事療法や歩行運動などの運動療法、経口血糖降下剤などの薬物療法がある。



■睡眠時無呼吸症候群

睡眠時に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上、あるいは、一晩7時間の睡眠で30回以上の無呼吸状態が生じる疾患。
脳波上の覚醒反応が起き、深い睡眠が得られない。また、血液中の酸素不足や炭酸ガスの排出不全が反復され、内蔵に悪影響を及ぼす。肥満予防やアルコール制限などの自己管理と、マスクやマウスピースを装着する対症療法、いびきを改善する手術療法などが主な治療法。



■高血圧症

血圧が何らかの原因で異常に上昇している病態。
長期間続くと、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの臓器障害が起こる。自覚症状としては、肩こりゃ頭痛、めまいなどが挙げられる。高血圧症と診断された場合、塩分の制限や体重のコントロール、生活習慣の改善が必要。これらによっても十分な血圧低下が得られない時は、薬物治療を行う。薬物治療には降圧剤が用いられるが、さまざまな種類があるので、それぞれの薬剤の特徴や副作用について、担当医から詳しい説明を受けることが大切。



■狭心症

必要な血液が臓器に供給されず胸痛や胸部圧迫感などの症状を示す状態。
前胸部痛や前胸部の圧迫感が特徴的で、胸やけや肩こり、息切れなどの症状も見られる。同じ狭心症でも、症状が大きく異なる場合があるため、注意深い問診が重要になる。治療の基本は、血液の需給バランスの回復。発作時には薬による治療や手術が必要となる。また、非発作時には、糖尿病や高脂血症、高血圧などの危険因子の改善で発作の予防をする。



■肺気腫

肺を構成している肺胞という組織が破壊されることで起こる病気。
根本的な治療は期待できず、残された肺の構造と機能を維持する治療が中心となる。タバコや大気汚染が原因と考えられ、肺気腫患者の90%以上が喫煙者とも言われている。通常は禁煙を勧めたり、薬による治療を行うが、それでも不十分な場合は、専門医による在宅酸素療法や外科療法が必要となる。



日本医療企画「ホスピタウン」より



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