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■自律神経失調症とホルモンの分泌障害

冷え症は女性に多く見られる現象です。
寒さにさらされたり、貧血、血行不良、自律神経失調症などが原因となって、血液循環が悪くなると、からだに異常な冷えを感じますが、特に手足や足先など、からだの一部が持続的に冷えてきます。半面、顔はほてるなどの症状も出てきて、冷え症の人は、のぼせやほてりの症状も同時に訴えることが多いようです。
冷え症になりやすい人は、運動不足、食べ過ぎなどにより肥満のある人、精神的ストレスが蓄積されている人、過労や睡眠不足の人、戸外と室内の温度差の激しいところで仕事をしている人などが挙げられますが、運動不足やストレス、睡眠不足や過労などはすべて自律神経の不調の原因となります。
また夏期は、冷房の中でからだを冷やし過ぎると、自律神経失調症になるので注意しましょう。
病気に伴う冷えには、手足が冷える低血圧症、痛みがあるレイノー病、心不全などが考えられます。ほかに子宮内膜症などの婦人科の病気では腰が冷える症状もあらわれます。
これといった病気がないのに冷えを感じる場合も多く、ホルモンバランスが崩れる更年期にひどくなる傾向があるようです。
ほとんどの冷え症は原因がはっきりとわかりませんが、自律神経失調症かホルモンの分泌障害によるものと考えられています。
全身の血管の収縮・弛緩はからだの状態と外部の環境変化によって調節されますが、何らかの刺激が生じた場合に、部分的に血流が妨げられ、冷えを感じてくるわけです。



■食事や飲み物をエ夫してみましょう

貧血は鉄分やたんぱく質の不足が主な原因で、特に女性は鉄分不足の貧血になりやすいので、レバーなど鉄分の多い食品をとるようにしましょう。たんぱく質の不足は低体温を引き起こし、冷え症にとってはマイナスです。
血液の循環が悪いと、手足や腰などがいつも冷たく、なかなか温まらないので、血行をよくするビタミンEを多く含む、ニラやサバ、サンマなどの青魚は冷え性には効果的な食物です。
冷え性の人は朝食を抜いたり、十分な食事をとれていない場合が多く見られるので、3食をしっかりとって栄養バランスがとれた食事をすることが大切です。



■無理なダイエットも冷え症につながります

からだが冷えるときは、温かい飲み物を飲んだり、お風呂にゆっくりつかったり、軽い運動をするようにします。さらに、手袋やくつ下で保温し、腰が冷えて辛い時は使い捨てカイロを衣服の上からあてるなどの工夫をしましょう。外出時は、衣服を調節できるように重ね着をするのが効果的です。無理なダイエットも冷え症につながります。
冷え症によく効く飲み物としては、血行をよくし皮膚の温度を上げるビタミンEが豊富なココアや、たんぱく質を多く含むホットミルクがおすすめです。また鉄分が豊富な緑黄色野菜はジュースにすると無理なくたくさんとれます。




●効果的な手足のサポーター
足元から腰に向けて入ってくる冷えはサポーターで防ぎます。古いくつ下を足首の部分で切り、上の部分を析って使います。足首を覆うだけで温まります。手首も同様です。
●足湯で全身を温めよう
足湯は足だけでなく、全身が温まります。熱めのお湯(41〜42℃)とぬるめのお湯(約25℃)の交替浴がいっそう効果的です。足首までつけて10〜15秒ずつくらい交替に繰り返します。
●ホットドリンクで温まろう
ハーブティーや薬草茶で、からだの中から温めるのも気分がリラックスしてよいものです。カモミールティーやサフランティーがおすすめです。また、しょうがを少量すりおろして熱湯を注いだしょうが湯も、からだを温める作用があります。かぜをひきそうなときにも効果的です。




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