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■お肌の日焼け対策は万全ですか?

日焼けが気になる季節です。日焼けには健康的なイメージがありますが、実際は太陽光線の中の紫外線による一種の皮膚の炎症です。
紫外線の刺激を受けて角質が厚くなり、肌の張りや潤いがなくなってシワができやすくなります。
皮膚が赤くなりヒリヒリ痛み、水ふくれができて皮がむけてしまうなど日光皮膚炎といわれる一種のやけどをサンバーンといいます。やがて、これと同時進行するサンタン(メラニン色素の働きによって肌が黒くなる)によってメラニン色素が増加し、紫外線の侵入をブロックしていきます。
皮膚年齢が若いころの日焼けなら、活発な新陳代謝により、しだいにメラニン色素が薄れ、角質層の状態も元に戻ります。しかし、年とともにサンタンはシミ、ソバカスなどの色素沈着を招くようになり、サンバーンは皮膚の老化や肌荒れを促進していきます。
さらに日焼けが習慣化すると、皮膚はかたくなり深いシワができていきます。「お肌の曲がり角」といわれる22〜23歳を過ぎると、日焼けのダメージから回復する時間が長くなってきます。日焼けは肌への大きなストレスであり、皮膚の健康を損なう元凶です。



■オゾン層の破壊と皮膚障害

最近オゾン層の破壊が問題になっていますが、オゾン層が破壊されると日焼けを起こす紫外線の量が増え、それによる皮膚障害が起こります。
日に当たり過ぎると紫外線を大量に浴びることになり、皮膚の老化はもとより、がんにつながる危険性もはらんでいます。
日焼け対策の基本は、まず紫外線を極力避けることです。春先や秋口でも、思っている以上に強烈な紫外線が注いでいます。
紫外線の多い時間帯は、午前10時〜午後3時です。日焼け止めクリームや帽子、長そでなどで、できるだけ皮膚を覆うようにします。また、屋外で作業をするときは、曇りの日でも日焼け防止を心がけましょう。特に色白の人は、紫外線から皮膚を守る働きのあるメラニン色素が少ないため、要注意です。
やけどと同じような炎症状態のサンバーンは、ひどくなると感染の危険も高まります。もし日焼けをしてしまったら、すぐに冷湿布で炎症部分を冷やし、化粧など肌に負担となるものは避けるようにしましょう。そして痛みなどの症状がある場合は、皮膚科専門医に診てもらう必要があります。





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