日焼けが気になる季節です。日焼けには健康的なイメージがありますが、実際は太陽光線の中の紫外線による一種の皮膚の炎症です。
紫外線の刺激を受けて角質が厚くなり、肌の張りや潤いがなくなってシワができやすくなります。
皮膚が赤くなりヒリヒリ痛み、水ふくれができて皮がむけてしまうなど日光皮膚炎といわれる一種のやけどをサンバーンといいます。やがて、これと同時進行するサンタン(メラニン色素の働きによって肌が黒くなる)によってメラニン色素が増加し、紫外線の侵入をブロックしていきます。
皮膚年齢が若いころの日焼けなら、活発な新陳代謝により、しだいにメラニン色素が薄れ、角質層の状態も元に戻ります。しかし、年とともにサンタンはシミ、ソバカスなどの色素沈着を招くようになり、サンバーンは皮膚の老化や肌荒れを促進していきます。
さらに日焼けが習慣化すると、皮膚はかたくなり深いシワができていきます。「お肌の曲がり角」といわれる22〜23歳を過ぎると、日焼けのダメージから回復する時間が長くなってきます。日焼けは肌への大きなストレスであり、皮膚の健康を損なう元凶です。
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